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高い声を出す方法を声楽の頭声の出し方から解説します【ポイントは3つあるよ】

高い声を出す方法を声楽の頭声の出し方から解説ボイトレ
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高い音が出てくる曲をもっと自由に歌えるようになりたいな。音域が広がったら歌える曲が増えて楽しいだろうなぁ……
高い声の出し方を分かりやすく解説してほしい。

今回はこんな要望にお応えします。
この記事を読むと、

 正しい発声で高音域を歌う方法が分かる。

  • 若さと体力に任せた方法ではなく、
  • 10年後も歌い続けられる方法で、
  • のどを痛めず楽しく歌えます。

筆者はかつてハードロックのバンドでヴォーカルをつとめていました。
声楽に興味を持ったのは、そのころ出会ったヴォイス・トレーナーの影響。
声楽ではマイクを使いません。でも喉に負担をかけず、しっかりと鳴る高音を出すテクニックが歴史の中で確立されています。

現代はイタリアに留学して声楽の勉強を続けています。

この記事では筆者が学んできた高い声の出し方を分かりやすく解説します。

高い声を出す方法、3つのポイント

高い声を負担なく出すポイントは3つあります。

  • 必要量のを吐いて歌う
  • 無駄な力を入れない
  • 高い音に苦手意識を持たない

以下、こまかく解説します。

高い音を出すときに息を止めていない?

高い音を歌うときにちゃんと息を吐いていますか?
必要量の息が声帯に送られていないのに、むりやり高い音を出そうとしていませんか?

声門のわずかな空間を息が通ることで声帯が振動して声が出るので、息をしっかりと流してあげる必要があります。

声帯と声門のしくみ図

声帯の仕組み。発声中はほとんど閉じた声門の間を空気が通り、振動が音となる。

最初は「出しやすい大きめの音量」で息を流す練習

でも表現上、小さい音量で高い音を歌いたいときはどうすればいいの?

ジャンルや曲調によっては、高い音を張って歌いたくないこともあるでしょう。
でもまずはメゾフォルテぐらいの「出しやすい大きめの音量」で歌えるようにすることが大切。
なぜなら最初から小さな音量、もしくは反対に必要以上に大きな音量で歌おうとすると、どちらの場合もりきみが生じるからです。
出しやすい音量で高い声が出るようになってから、コントロールするすべを学びましょう

息を流す方法

 息を流す方法

  • 高い音が出てくるフレーズの前にきちんと吸う
  • 息を流すことを意識するだけで変わる
  • 感情を入れると息が流れやすい

高い音が出てくるフレーズを歌う前に息を吸う

「この音、ちょっと高めで出しにくいんだよな~」
という音があるときは、その前にどこでブレスを取れるか考えておきましょう。

ブレスの位置は歌う前に計画しておこう。
そして息を吸うときは胸を気持ちよくひらいて。深呼吸するイメージだよ。

息に乗せて歌うのを忘れないように

声が息に乗っているイメージを持って歌うだけで変わります。

感情を動かすと息も動く

歌詞の意味を感じて自分の心を動かして歌うと、不思議と息も自然に流れます。
たっぷりとした息で表現するつもりで!

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不要な力みは高音発声を邪魔する

ボイトレのレッスンでも声楽の教室でも「リラックスして」は常套句。
歌を習ったことのある人なら必ず言われたことがあるはず。

リラックス=無駄な力を抜くこと

でも脱力したら声なんて出ないけど? リラックスしてって言うわりに、ちゃんと横隔膜を使って支えろって言うし、どうすればいいんだ。。。

確かに「ベッドに横になってさあ寝よう!」というようなリラックスでは声は出ません。
高い声を出すために声帯を引きのばす筋肉、呼気を一度に使いきってしまわないように調節する筋肉など、使うべきところには力を使う必要があります。

だから無駄な力を抜こうと言われます。

無駄な力が入りやすいのはどこ?

具体的にどこに無駄な力が入りやすいのでしょうか?
チェックポイントを3つ挙げます。

 無駄な力みがないかチェックしよう

  • 舌根に力が入っていないか?
  • 喉頭まわりの筋肉がかたくないか?
  • 腹筋まわりをかためていないか?

舌根=舌の奥の方に力を入れないで

高い声を出すとき舌根をかためない

高い声を出すとき舌根をかためない

舌の奥の方――喉に近い舌根に力を入れて、下に沈み込ませていませんか?

ん? ふわーぁってあくびをするように口をあける、喉をひらくって習ったんだけど、あくびをすると舌の奥の方が下がるよね?

大きなあくびを意識しすぎて、舌根を力で下に押し込んではダメだよ!
下あごにも無駄な力は入れないでね。

”あくび”を例にするなら、あくびの前半にふわっと息を吸い込むときをイメージしてブレスを取ろう。息を吸うと同時に口蓋が上がる感じ。

喉頭=のどぼとけのまわりの筋肉をゆるめる

高い声を出すとき喉頭まわりをかためない

高い声を出すとき喉頭まわりをかためない

喉頭こうとうとは体の外部からはのどぼとけとして認識できる、でっぱりのあたり。

特に歌のトレーニングをしていない方は、音域が高くなるにつれて喉頭の位置も上がってきます。
でも喉頭が上がってしまうと、子供っぽいキンキンとした音色になってしまいます。

ボイトレを受ける前、高校生のころの筆者は喉頭について何も知らなかったので、

高い声は出るけれど、どうしてこんな幼児みたいな声質になってしまうんだ? こんな声じゃあシリアスな歌詞を表現できない、もっとカッコイイ曲を歌いたいのに……!

とイライラしていました。

その後ボイトレを受けて喉頭を下げると深い音色が出せるという秘密に気が付きました。
でも喉頭を下に引っ張る筋肉に力を入れすぎると高い声が出しにくい……

イタリアの音楽院で言われたのは、

喉頭の後ろ側を息が通っていくイメージで歌う

ということです。

喉頭は上がらないのが望ましいですが、無理に下げようとすると緊張します。「後ろ側を通す」イメージで、喉頭をリラックスさせて歌うことで、喉頭まわりの筋肉がかたくなるのを防げます。

トレーニングを重ねるうちに喉頭の下側の筋肉が少しずつ発達して、意識しなくても喉頭が上がらないようになります。

ヨガで座禅を組んでいるときのように、首を真上に長くのばすイメージを持つといいかも。
後ろに倒したり前傾させたりすると、どこかがこわばるので高い声を出しにくくなるよ。

おなかの筋肉をかためない

無駄な力が入りやすい最後のポイントは、横隔膜から腰にかけてです。

歌には腹式呼吸が大事なんじゃなかった? 腹筋を鍛えて、ぎゅーっと力をこめて高い声を出してるけど、これダメなのか?

つねに腹を内側に入れて歌っているなら、それはやめたほうがいいよ。体全体のこわばりとして喉にも緊張が伝わってくるから、声帯も自由に動かしづらくなるよ。

おなかが内側に入るのは、フレーズの最後、息が残り少なくなったときだけ
高音を歌うときはもっとたっぷりおなかに息が残っているように、ブレスの位置を計画立てておこう。

高い声を出すときには、腹筋・背筋を外側に張るようにします。でもこれも、無理やり力をかけて外に押し出すと逆効果。単に、すぐさま中に入らないように保っているだけです。

おなかを内側に押し込む呼吸法だと、高い声を出せてもきつい音色になったり、フォルテでしか歌えません。ただしご自身の歌われる曲やジャンルが、いつも怒りを叫ぶような音楽なら、きつい音色で大きな声で歌うのもアリです。

曲やジャンルにあわせて表現の引き出しがもっと必要なら、ゆったりとした呼吸も取り入れましょう

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高い音を歌うときにビビらない

最後はメンタルの話です。
高い声を出すことに苦手意識はありませんか?

苦手意識があるから、高い声を出す方法をググってこの記事を読んでるんだけど?

それじゃあまずは、自分はじゅうぶんに高い音域を持っている、歌えるキャパシティがあるって信じよう!

高い音を歌う前に身構えてしまっては、深くたっぷりとした呼吸ができません。
また、体のいろいろな部位に無駄な力が入る原因にもなります。

「現実に高い声で歌うのが難しいから、苦手意識を持っているのに・・・」
という声が聞こえてきそうですが、そんな思いを払拭ふっしょくするために、歌う前の発声練習で高い音まで出しておきましょう

実際に歌の中で高い声を出すときは、歌詞の子音が邪魔になったり順次進行ではなく跳躍するフレーズを歌わなければならなかったりと、ヴォカリーズのように簡単にはいかないでしょう。
それでも歌う数分前に確かに出せていた音なら、もう少し自分の声を信じてあげられます。

高い声を出す方法のまとめ

 高い音もちゃんと息を流して歌う
  まずきちんと吸うこと
  それから息を流すことを忘れない
  感情をふくらませて外に表現するイメージで

 無駄な力を入れて身体をかためないこと
  舌根喉頭、腹筋・横隔膜など呼吸に関する筋肉

 高い声を出すことに苦手意識を持たない
  歌う前に高音域までヴォカリーズをしたら、あとは自分を信じて楽しもう

今日はここまで!

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