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卒論「はじめに」の書き方と例文。実際に提出した論文の序論も公開

卒論「はじめに」書き方と例文イタリアの音楽院
この記事は約7分で読めます。

今回の記事ではこれから卒論を書く学生の、

文系の卒論の「はじめに」には何を書いたらいいの? 実例も見たいにゃ

という要望に応えます!

この記事の内容は……
  • 卒論の「はじめに」に何を書くべきか説明します。
  • 後半には、筆者が実際に書いた卒論の序論を載せました。

筆者は先月卒論を提出して、無事イタリアの音楽院を卒業しました。
実際の卒論はイタリア語で書いたので、このブログには日本語訳を掲載します!

初めて卒論を書く学部生は『よくわかる卒論の書き方』を読むと、卒論の流れがイメージできます。文系向けの内容だと思いますが、大学から配布される「書き方」よりずっと親切で実践的な内容です。

この本一冊に必要なことがまとまっていて、悩むたびにネットでググって色んなサイトを見るよりずっと時間短縮できるにゃ。

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卒論の序論(はじめに)の書き方

卒論の序論(はじめに)に書く内容はおおむね決まっているので、以下のテンプレ通りに書いていけば誰でも書けますよ!

卒論の序論(はじめに)に書く内容
  1. 研究の背景
  2. 先行研究
  3. 問題提起・仮説
  4. 研究の動機や目的
  5. 研究手法

研究の動機や目的、研究手法などは研究計画書に書いたようにゃ!?

そう、卒論テーマ決定時に研究計画書を提出した人は、計画書に書いたことが使えます!

研究計画書についての参考記事はこちら 

研究の背景

論文本文に入る前に読み手へ研究の背景を説明します
専門的な話に入る前に一般的な事柄を解説する、親切設計を心がけます。

筆者の卒論は3作のオペラを比較研究するという内容でした。ですので最初に、おおまかな時代背景、作曲家や台本作家の名前を出すことで、これから書く論文の内容を紹介しました。

先行研究にふれる

卒論を書くために、すでに参考文献や同じ分野の論文を読んでいると思います。その中で自分の卒論に関連性の強いものにふれ、次の問題提起へとつなげましょう

筆者はヘンデル研究者として有名な音楽学者、ウィントン・ディーンの著書にふれました。学士論文なら1~数冊挙げておけば大丈夫です!

問題提起・仮説

参考文献を読んで疑問に思ったことがあれば問題提起をおこなう、もしくは参考文献で得た情報を仮説として、自分が実際に確かめるという手法もあり得ます。

筆者の場合は上記の先行研究でふれたディーン氏の著書で主張されていることを取り上げ、「本当にそうだろうか?」という問題提起をおこないました。

研究の動機や研究目的

何を明らかにするのか何の役に立つのか、またなぜこのテーマを選んだのかについて書きます。研究計画書で書いたことの繰り返しになる人もいるかも。

筆者の場合は、「こんな疑問を持ったから調べてみようと思った」という論調です。

POINT

「研究の動機」などと言われると難しそうですが、文系の卒論レベルなら自分が知りたいと思った、興味を持った理由を分かりやすい言葉で述べればOKです。

また、「何の役に立つのかって、人類の進歩の一助になんかならないけど!?」と思う必要はありません。自分の今後の勉強にさらに役立つなら充分、堂々と書いてしまいましょう。

研究手法

問題提起や仮説で提示した研究をどのようにおこなうのか、手法を述べます。
実験や調査をおこなわないタイプの文系論文だと「手法」という言葉がしっくりこないかもしれませんが、「どのようにリサーチを進めるのか」を解説する部分です。

筆者のオペラ比較研究の場合は、「1幕、2幕、3幕それぞれの幕からワンシーンを選び、3作品を比較する」という手法を書いています。

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卒論の序論(はじめに)の例文

卒業論文の序論

筆者が実際に提出した卒論の「はじめに」を紹介します。イタリア語では「introduzione」といいます。もちろん以下に掲載したのは日本語訳です!

ヘンデル (Georg Friedrich Händel, 1685-1759) が活躍した18世紀前半は、ピエトロ・メタスタージオ(Pietro Metastasio, 1698-1782)の台本に代表されるように、貴族的でシリアスなイタリア語の台本に作曲されたオペラ・セリアが隆盛を極めた。
ヘンデルはイギリスで活動していたためメタスタージオのスタイルに忠実とは言えないが、彼のイタリアオペラ作品の多くはシリアスな内容を持つ。
1738年に初演された《セルセ Serse》は、ヘンデルのオペラとしては珍しくコミカルな部分が見られる上、歌い終わったら退場するダ・カーポ・アリアが少なく(全体の約半分)、アリオーゾやレチタティーヴォ・アッコンパニャートが比較的多く変化に富んでいるなど、特徴的である。

 ここまでは研究の背景として、一般的な内容を述べています。

ヘンデル研究者として著名なWinton Dean(ウィントン・ディーン)氏は、《セルセ》がほかのヘンデルオペラと異なるコミカルな雰囲気を持っている理由を、古いヴェネツィアの習慣の影響によるものだと述べている。

 先行研究にふれています。

《セルセ》の台本は、1654 (もしくは1655) 年にカヴァッリ (Francesco Cavalli, 1602-1676) がヴェネツィアのサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ劇場のために作曲したオペラ《セルセ Xerse》のためにニコロ・ミナート (Nicolò Minato, 1627-1698) が執筆した台本がベースになっている。
その40年後シルヴィオ・スタンピリア (Silvio Stampiglia, 1664-1725)が改訂し、1694年ローマのトル・ディ・ノーナ劇場でボノンチーニ (Giovanni Bononcini,1670-1747) の《セルセ Xerse》が初演された。
それからさらに40年以上後のヘンデルの《セルセ Serse》は、不明の台本作家がもう一度改訂した台本が使われている。

 こちらも背景ですが、より詳しい内容にふれています。

しかしカヴァッリの《セルセ》の録音を聴き台本を読むと、ヘンデルの作品と比べてコミカルではないように感じた。またこれらの2作品は同じ筋書き、同じ登場人物でありながら、88年の時を隔てて音楽的なスタイルや劇の構想が大きく異なっていた。
特に興味深いのは、ヘンデルがプリモ・ウォーモ役のタイトルロールのために書いた見せ場のアリアのいくつかが、カヴァッリの作品には現れないことである。

 ここで問題提起をおこなっています。

カヴァッリとヘンデルの二つの《セルセ》の間にはボノンチーニの作品が存在している。従って、こうした変化はボノンチーニの作品からすでに起こっているのか、それともヘンデル独自のものなのか興味を持った。
ヘンデルの《セルセ》冒頭の有名なアリア「Ombra mai fù」はボノンチーニの「Ombra mai fù」と似通った点があるので、ほかの場面についても調べてみたいと思った。

 研究の動機と目的です。

このリサーチでは以下の内容を考察したい。

  1. 同じ台本をベースにした3つの《セルセ》を比較することで、中期から後期バロック時代におけるオペラのスタイルの変化を明らかにする
  2. ヘンデルのオペラ《セルセ》(1737)に見られるコミカルな雰囲気は、カヴァッリの《セルセ》からの影響なのか考察する
  3.  ヘンデルとボノンチーニの《セルセ》の相似性について調べる

 研究目的を箇条書きにしました。自分の問題提起をこのようにまとめておくと、論文の本体である「本論」の考察や、論文最後の締めくくりとなる「結論」を書くときに便利です。

これらを明らかにするために、ヘンデルの《セルセ》の各幕から物語進行上、重要なタイトルロールのアリアを含むシーンを取り出し、カヴァッリ、ボノンチーニのオペラの相対するシーンと比較考察する。

 最後に研究手法について書きました。

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卒論の書き方については筆者も迷って色々と調べたので、いくつか記事にしています。これから卒論を書かれる方は参考にしてください!

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