2016年から7年以上ヴェネツィアで暮らしていた筆者が、カーニバル時期のヴェネツィアの気候について書いていきます。
ヴェネツィアのカーニバルを観に行くんだけど、結構寒いよね? ヴェネツィアの2月ってどれぐらいの気温? どんな服を持って行けばいいかな…
という疑問に、ヴェネツィア在住6年目の管理人が答えます。
この記事を読めば、スーツケースに詰める服装に迷わなくなるよ!
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ヴェネツィアのカーニバルは寒い?2月の気温はどれぐらい?
北半球に位置するイタリアは、日本同様1月中旬から2月上旬が一年でもっとも寒い時期だ。
ヴェネツィアの2月の気温は東京と同じぐらい
ヴェネツィアは地球儀で見ると高緯度に位置しているけれど、冬の寒さは東京とそんなに変わらない。
東京の2月の最低気温の平均は2℃、最高気温の平均は10℃。
一方ヴェネツィアの平均最低気温は1℃、平均最高気温は9℃である。
最高気温と最低気温の平均を比較できるグラフを作ってみた。
この表からも分かる通り、数字上は誤差程度の気温差である。
ヴェネツィアの2月の降水量も東京と同程度
東京の2月の降水量56~60mmに対して、ヴェネツィアの降水量53~55mmと、こちらもあまり差はない。
ヨーロッパの冬というと、雨が多くどんより曇り空のイメージがあるけれど、ヴェネツィアはちょっと違う。
というのも、イタリアの大半の地域が地中海性気候に属するのに対し、ヴェネツィアなどの北東海岸地域は温暖湿潤気候に属しており、この気候帯は日本の本州と同じである。
そのため冬でも高く澄んだ青空がみられる日も多く、晴れていれば日差しがあたたかい。
雨が降る日もあるが、一年を通して小雨がぱらつく日が多い印象で、冬だからと言って特別雨が多い感じはしない。
ヴェネツィアの雨は時々ぱらぱらっと降る程度なので、折り畳み傘を持っておけば安心!
ちなみに傘は、長いタイプも折り畳みタイプも現地でも買えます!
雨が降り出した途端、土産物屋の店頭に傘がならぶよ。
雪はあまり降らないけれど霜に注意
ヴェネツィアで大雪が降ることは稀である。
それより気を付けるべきは霜! なぜなら橋の多いヴェネツィアで、すべって危ないから。
運河と海に囲まれ一年中、湿度が高いのがヴェネツィアの気候の特徴だが、気温が下がる冬は夜から明け方にかけて島が霧に覆われ、石畳の道に霜が降りる。
凍結を防ぐため橋の階段には塩が撒かれているが、それでも凍りかけているので注意してね。
ヴェネツィアの2月はアクア・アルタの時期?
残念ながら、カーニバル期間の2月もまだアクア・アルタの可能性がある季節。ただし2020年以降、モーゼ計画の恩恵で大きな高潮はなくなっている。
例えば2020年カーニバルの期間中(2/8~2/25)、満月になるのは2月9日の朝。
一方新月は2月23日の夕方。
これらの日の前後はアクア・アルタの可能性がある。
アクアアルタに関しては、いつ潮位が何メートルぐらい上がるのか、正確な予報が発表されます。
潮の満ち引きなので、予想のしやすい自然現象だからです。
以下の記事で、アクアアルタ予報を手に入れる方法や、旅行に適した時期について解説しています。
参考記事 ベネチアのアクアアルタ予報はどうやってキャッチする? 高潮の発生する時期と、被害の大きい場所も解説
居住者が教えるアクアアルタ対策について知りたい方は、こちらの記事「2019年11月のアックア・アルタを経験したヴェネツィア住みが教える高潮対策」をお読みください。
アクアアルタが来る時期はあらかじめ分かるので、避けて旅行計画を立てられるとGOOD! 旅行が高潮の日に重なってしまったら、折りたたみの長靴を持っていくと安心だよ。
ヴェネツィアの2月の気温にあわせた服装は?
温度調節のしやすい重ね着がおすすめ。
たとえば、
- ヒートテックの上下(長袖&スパッツ)
↓ - Yシャツ or ブラウス
↓ - カーデ+ジャケット or 厚手のセーター
↓ - ロングダウン(腰まであるやつ)+マフラーなど
カーニバルは戸外なので寒い
ヴェネツィアの2月の気候は東京とそんなに変わらないと書いたけれど、真冬の東京でも戸外を数時間、散策するとしたら寒い!
昼間は日が出てあたたかくても、日の入りは17時半ごろとまだ早いので、陽が落ちるとどんどん冷えてくる。
だから温度調節の効く重ね着がおすすめ。
ヴェネツィアのカーニバル、中心地はサン・マルコ広場
サンマルコ広場広場には特設野外ステージが設けられ、カーニバルの中心となる。
広場には仮装している人もたくさん!
その写真を撮ろうと集まる観光客もたくさん。。。
このように人が多くなると寒さもやわらぐが、本来サンマルコ広場は寒いところ。
というのも海に面していて、しかもとても広い広場で風が吹き抜けるから。
ヴェネツィアは狭い路地が張り巡らされているので、路地の奥では風も届かずあまり寒くはない。
でも広場や橋の上など、風の通り道になっているところは冷える。
だからこの時期にゴンドラに乗るのはあまりお勧めしないよ。
運河の上はとても冷えるからね。
カーニバル期間中はヴェネツィア内の至る所に仮装姿の人々が…
仮装した人々を見られるのはサンマルコ広場だけではない。
サン・マルコに近づけばどんどん増えていくものの、至る所で仮装姿の人々を見ることができる。
ヴェネツィアの街を歩き回ると、橋(階段状になっている太鼓橋)がたくさんあるので、体もあたたまってくるはず。
日本からカイロを持参するのがおすすめ!
仮装姿の人々や美しい建物をみつけるたびに写真を撮っていると、指先がかじかんでくるので、コートのポケットに使い捨てカイロをしのばせておくのがおすすめ。
日本では誰でも知っている使い捨てカイロだけど、ヴェネツィアで売っているのを見かけたことはない。
ほとんどの品が現地調達可能なイタリアだけど、カイロは日本から持参が必要そう。
マスケラ(仮面)とマントだけでも仮装気分
本格的に仮装をするほど気合が入っているわけじゃないけど、ちょっと参加者気分を味わいたい、写真を撮るだけじゃもったいないという人は、マスケラ(仮面)とマントだけ現地調達しよう!
マスケラは目の部分だけにつける眼鏡のようなタイプもあって、屋台や土産物屋に3~5ユーロほどの安価な既製品がたくさん並んでいる。
この写真の土産物屋の店先では、1.99ユーロからマスケラ(仮面)を売っている。
同じデザインのものや色違いが揃う、明らかな既製品だけど、気分を盛り上げてくれるはず。
一方、本物志向のマスケラ工房には、ひとつひとつ異なるデザインの個性豊かなマスケラが並ぶ。
それらは職人の手による芸術品で、観ているだけで楽しい。
写真中央に型紙が積んであることからも分かるように、1品ずつ職人が絵付けをしているタイプのマスケラ。
身に着けるより飾る目的の作品も少なからず並んでいる。
気になるお値段は……
こっそりお値段の分かる写真を撮ってきました。
最低でも50ユーロ、高価なものは100ユーロを越える。
芸術作品としては妥当でしょう。
マスケラはおみやげとしても人気があるようで1年中売っているが、マントはカーニバル時期だけ出現する特設小屋に並ぶ。
おわりに、暖房の効いた室内の気温など
カーニバル時期のヴェネツィアの気候について書いてみました。
東京出身の管理人の感覚からいうと、2月のヴェネツィアは「普通に寒い」。
2月と聞いてイメージする、一年で一番冷える時期の気候です。
と言っても、日本にいた頃と変わらない服装で過ごしているので特別寒い地域とは思いません。
また、どの建物にもセントラルヒーティング・システム(全館暖房)が備わっているので、室内はあたたかいです(住んでいると冬場のガス台が高くてつらい!)。
特に天井の低い部屋は暖房が効きすぎるほど。
一方「ピアノ・ノービレ」と呼ばれる昔、貴族たちが使った階は天井が高いので暖房が効きにくくなります。
そうは言っても道に迷ってホテルに戻れなくならないか心配だよ……迷子になったら英語は通じるの?
ヴェネツィアの街を歩き回ってみたいけど不安な方に向けて、結構迷わずに歩けるようになる方法を紹介しています。
関連記事 【ヴェネツィア観光】英語は通じる?散策を楽しみたいけど迷路のよう?
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