今回の記事では、
イタリア留学するならヴェネツィアに住んでみたい!
世界遺産の島で住居がみつかるのかどうか心配だし、どんな点に気を付けて寮を決めればいいんだろう?
という方に向けて、管理人がヴェネツィアで寮探しをした体験から、
- 寮を選ぶときは、どんな点に注意して決めればよいか
- 学生寮はどうやって探すのか
について書いていきます。
Photo by Stefen Tan on Unsplash
留学生が寮を探すときの注意事項
寮を探すときは誰でも、1人部屋か2人部屋か、家賃はいくらか、場所はどこにあるのか、などを考慮すると思いますが、ここではほかにも気を付けたほうがよいポイントを書きます。
寮を探すなら、学年が始まる前に動くのがおすすめ
学生寮に住みたいなら、学年の始まり(9月)より前に動き始めましょう。
なぜなら「短期滞在の学生は受け入れず、1学年を通して在籍する学生のみ受け入れる」短期留学受け入れ不可の寮の場合、9月の時点で部屋が埋まってしまい、学年の途中で空き部屋が出ることはありません。
10月頃に連絡しても、「もう今年度は始まったんだから、部屋は埋まっていますよ」と言われてしまいます。
ほとんどの学生寮は夏休み期間中閉鎖される
寮の管理者が休暇を取るため閉鎖されます。
通常は部屋に荷物を置いておくことが出来ます。
夏の間の閉鎖期間は各寮によって異なりますので、自分の通う学校の夏休み期間にあう寮を探しましょう。
クリスマスやイースター期間も閉まる寮があるので注意
クリスマスやイースターの期間は、すべての寮が閉まるわけではありません。
また、寮の特定のサービスがストップするだけなのか、それとも寮自体に立ち入ることができなくなるのか、色々なパターンがあるのでしっかり規約に目を通しましょう。
寮規約に何も書かれていない場合は、入居を決める前に確認が必要です。
寮規約に目を通しておこう
大学の先輩や友人から実際の寮の様子を聞くことが出来れば一番よいのですが、まわりに寮住み経験者がいない場合、寮のWebサイトにアップロードされている寮の規約を読むと、厳しいのかゆるいのか雰囲気が伝わってきます。
例えば門限時刻や、友人を招いてよいのかなど、寮によって詳細が異なります。
必ずしも規約の厳しい寮が暮らしづらいわけではなく、羽を伸ばしたい若者たちが夜遅くまで騒ぐ環境を避けたいなら、むしろ厳しい寮のほうが向いているかもしれません。
キッチン付きか、食費込みか、もしくは近くに学食があるのか
妙に家賃が高い・・・と思ったら、平日は食事が出る寮だったということがありました。
また設備内に食堂が含まれていても、ダイニングテーブル、冷蔵庫、電子レンジが揃っているだけで、ガスコンロはなかったり・・・
これじゃあ料理できないですよね。
もしくは近くに格安で食べられる学食があるという寮もあります。
自分の生活スタイルにあった寮を選ぶようにしましょう。
学校、職場だけでなく、生活に必要な場所へのアクセスを気にしよう
学校や仕事先から遠すぎる寮は当然避けますが、意外と落とし穴なのが、
- 近くに使いやすいスーパーがあるかどうか
- 登録している家庭医に遠すぎないか
という2点です。
ちなみに登録医師については、遠くに引っ越したときは変更するのがおすすめです。
管理人は、音楽院から徒歩10分ほどの寮をみつけたのですが、近くに使いやすいスーパーがないので優先順位を下げました。
自転車が使えない上、太鼓橋をたくさん越えなければならないヴェネツィアでは、一番近いスーパーが徒歩15分というのは、ちょっといただけません。
留学生の住める寮がヴェネツィア島内にあるの?
- ヴェネツィアに住む場所あるの?
- 本当にあの島の中に家があるの?
時々、上記のような質問をいただきます。
実際、ヴェネツィアの島の中に住んでいる人は結構います。
日本人もたくさん住んでいますよ。
島の中に住んでいる人は、
- 学生
- 大学の先生
- 芸術家
が多いように思います。
しかし地価や家賃が高いので、学生は普通、
- シェアハウスに暮らす(もっとも一般的です)
- 学生寮に暮らす
- 短期留学の場合はホームステイ
という生活をしています。
シェアハウス、学生寮、ホームステイそれぞれに長所と短所があります。
過去に記事にしていますので、興味のある方は下のリンクから覗いてみて下さい。
参考記事 海外留学中に暮らす家は? シェアハウス、学生寮、ホームステイのメリット・デメリットを挙げてみた
留学生がヴェネツィアで寮を探す方法
カ・フォスカリ大学とIUAV建築大学の留学生
カ・フォスカリ大学とIUAV建築大学には、ハウジング・オフィスがあるそうなので、そこへ寮を探しているという相談をしましょう。
寮をあっせんしてくれるそうです。
また、奨学金や学生寮、学生向けの食堂などを運営して学生を支援する地域団体であるESU Venezia(エズ・ヴェネツィア)に寮の斡旋を頼むこともできます。
音楽院と美術学院アッカデミアの留学生
残念ながら音楽院と美術学院アッカデミアにはそんなオフィスは存在しないので、自力で探す必要があります。
Webサイトでみつけたアドレスへメールしたり、電話をかけたりして1つ1つ訊いていきます。
音楽院と美術学院アッカデミアの留学生もESU Veneziaの寮斡旋サービスを使うことができます。
ESU Veneziaに寮の斡旋を頼む
ESU Veneziaに寮の斡旋を頼むことができるのは、ヴェネツィア島内の4つの国立の学校(カ・フォスカリ大学、IUAV建築大学、音楽院、美術学院アッカデミア)に在籍している学生です。
ESUのサイトには、ESUが運営している寮だけでなく、一般のオーナーと契約している物件もあると書かれています。
管理人もまずはESUからコンタクトを取りました。
ESUのサイトからオンラインで、毎年秋締め切り(学校や学年によって異なります)の斡旋願い出フォームに記入して、申し出ます。
数週間後「まだ寮を探していますか?」と一斉メールが来たので、「こういう条件で探しています」というメールを返信しました。
「残念ながら、あなたの条件にあう寮はありません」とすぐに返信が来たので、条件をゆるめてもう一度訊いてみたのですが、返信はありませんでした。
数回メールをしても返事が返ってこないので、あきらめて個人で探すことにした次第です。
語学学校イスティトゥート・ヴェネツィアの留学生
語学学校が寮の斡旋をしてくれます。
1週間単位で借りることができるので、短期滞在の場合は便利です。
ホテルやB&Bに泊まるよりずっと安いけれど、普通の学生寮と比べるととても高いです。
寮のリストを載せているWebサイト
カ・フォスカリ大学のサイトが特にお勧めです。
キッチンやWI-FIサービスの有無など、こまかい情報も載せています。
上記のサイトを見ていただければ分かるように、ヴェネツィアにはたくさんの学生寮があります。
寮内の写真を見たいなら旅行情報サイトが便利?
ヴェネツィアの寮は、学生寮件旅行者向けのB&Bになっている場合が多いです。
なので、ブッキングドットコムやトリップアドバイザーなどのサイトで、廊下や中庭など建物内部の様子を見ることができます。
留学生がヴェネツィアに住むにはどんな地域があるのか
ヴェネツィア本島内のどの地域が便利かについては、過去記事「ヴェネツィアで暮らすならどこに住みたい?地区ごとの特色を紹介!」で詳しく紹介しています。
学校が近いことは前提条件として、ほかの街へアクセスしやすい駅の近く、生活に便利なリアルト界隈などが考えられます。
カステッロ地区の東端のほうへ行くと不便なので、あまりおすすめしません。
ヴェネツィア本島以外の選択肢について
ヴェネツィアに留学する場合、必ずしもヴェネツィア本島の中に住まなければいけないわけではありません。
ヴェネツィア本島以外にも、
- 本島以外の島に住む(ジュデッカ島、ムラーノ島、リド島など)
- 本土側のメストレ、マルゲーラに住む
- 近隣の街トレヴィーゾに住む
などの方法があります。
本島以外に建っている寮を選ぶ場合は、家賃にヴァポレット、バス、電車など公共交通機関の定期代を加算して考える必要があります。
本島以外の島に住む
- ジュデッカ島
本島までヴァポレットで10分程度なのでとても便利です。
管理人は、短期留学中にこの島の寮に住みました。
観光客が少なめです。
静かで緑も多く気に入りました! - ムラーノ島
ムラーノの大聖堂でオルガン奏者をしている友人が、ムラーノから音楽院に通っています。
本島までヴァポレットで15分ほどです。
寮があるという話は聞きません。 - リド島
ジュデッカ、ムラーノと大きく違うのは、リド島内は車が走っているということです。
島の中はバスで移動し、島で唯一の港から本島に接続できます。
昔はリゾートだった雰囲気が感じられます。
ジュデッカやリドより都会的な雰囲気があります。
車が走っていても、後述するメストレとは大違い、とてもきれいな街です。
ここも寮があるという話は聞きませんが、アパートを借りてシェアハウスをしている学生はいます。
本土側のメストレ、マルゲーラに住む
ムラーノ島やリド島に住むなら、本土側に住んだ方が便利です。
メストレにも学生寮が複数あり、多くの留学生が暮らしています。
メストレ中央駅の駅前地域がメストレ、駅の裏側がマルゲーラです。
市バスやトラムの路線が網のように巡っていて、ヴェネツィアに行く便もたくさんあって便利です。
また食料品や日用品の物価もヴェネツィア本島より安いです。
ただしメストレ中央駅(Mestre Centrale)付近は治安が悪いのでおすすめできません。
駅から伸びるメインストリート、ピアーヴェ通り(Via Piave)や、ピアーヴェ通りから一本入った脇道が危ないそうです。
住んでいる人に訊くと、通り一本ずつ危険か安全か教えてくれます。
しかしヴェネツィア本島に住んでいる管理人は、用もないのに行かないため一向にどこが安全でどこの治安が悪いのか覚えられません・・・。
ヴェネツィア近隣の街トレヴィーゾの学生寮
ヴェネツィア本島や離島より家賃が安く、一方メストレより安全なのがトレヴィーゾです。
トレヴィーゾ市民劇場でオペラ合唱の仕事をしたことがあるので何度か行きましたが、いたって普通の街でした。
トレヴィーゾにも学生寮があり、ESU Veneziaが斡旋しています。
問題は、ヴェネツィアへの通学が遠くなることです。
トレヴィーゾまで行くと、ヴェネツィアへの足は電車(トレニタリア)になります。
バスやトラムがたくさん走っているメストレからヴェネツィアに行くのと比べると、やや不便ですね。
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