シェアハウス、家賃もちょっと安めだし気になるんだよね。
でも友達でもない他人と暮らすってどうなんだろう?
実際に住んでいる人の話を聞いてみたいな・・・
という方に向けてこの記事では、
- シェアハウスのメリット・デメリットを体験談から語るよ!
- シェアハウスには向かないタイプの人もいる
→あてはまったらシェアはやめてワンルームに住もう! - シェアハウスを探すときの注意事項も教えます
筆者自身はイタリアで、3人暮らしと2人暮らしのシェアハウスを経験しました(現在もシェアメイトと暮らしています)。まわりの学生もシェア生活が普通です。
今でこそ「帰国後もシェアハウス暮らし、いいかも……」と思っている筆者ですが、留学前は家族以外の人と一緒に暮らせるのか不安でした。そこで今回は自分の体験や、友達から聞いた話を総合してメリット・デメリットをまとめました。
関連記事 ホームステイ、学生寮、シェアハウスのメリット・デメリット
シェアハウスのメリット・デメリット
シェアハウスとは? ルームシェアとは違うよ
一方でルームシェアは、1つのベッドルームにシングルベッドを複数入れて、複数人数で使うこと。
3DKの家でルームシェアをした場合、一つ屋根の下に6人が暮らすことも。
5人以上の場合はトイレやバスルームが2つあることも多い。
シェアハウスのメリット
費用面でのメリット
シェアハウスの魅力はなんといっても節約できること。
でも実は、シェアハウスの家賃はワンルームに住むのと比べて1~3割程度安くなるだけなんだ。これは大人数で住むほど安くなるよ。
シェアハウスには、家賃以外にも経済的なメリットがある。
たとえば日本のシェアハウスは、敷金・礼金が不要になるなど。
立地・設備の面で一人では住めない家に暮らせる
中心部に住めたり、バスルームにバスタブがあったり、キッチンにオーブンがついていたりする。
例えばヴェネツィアの場合、友人の住んでいたワンルームはアクア・アルタ(高潮)のとき水が入ってくる危険性のある1階にあった。家賃は500ユーロ。
一方、現在筆者が暮らしている家は毎月400ユーロと家賃は8割程度だが、便利な中心地にある。ベッドルームはアクア・アルタの来ない2階。
シェアハウスは家具・家電付き
シャアハウスには普通、ベッド、机、いす、クローゼット、冷蔵庫、洗濯機などがはじめから揃っている。
調理器具や食器も、すでにあるものを使えることが多い。
親元を離れて一人暮らしをするにあたって、家具や家電を用意する費用がかからないで済む。
引っ越し費用も抑えられる
家具や家電を運ばなくて済むので、引っ越し費用も安く抑えられる。
筆者はヴェネツィアに留学してから、一度も引っ越し業者を使っていない。
服と本・楽譜ぐらいしか持ち物がないので、自力で運ぶことが出来る。
他者と暮らすメリット
人と暮らすことには不安もあるが、そこから得られるメリットもある。
体調不良のときに心強い
一人暮らしだと体調を崩したときには本当心細い。
でもシェアメイトがいれば、熱を出してベッドから出られないときには頼りにできる。
シェアハウスは恋人や家族ではないので、スープやおかゆを作ってもらうのは難しい。でもフルーツやヨーグルトを買ってきてもらうぐらいなら頼めるからだ。
家をきれいに使えるかも
筆者の場合は、誰か人がいたほうが掃除をする。
一人暮らしだと放置してしまうが、シェアメイトがいると週一回は掃除をするし、食べた食器はすぐに洗う。
しかしこれは人による。しない人はしない・・・。
夜更かししなくなるかも
これも筆者の場合。シェアメイトがいると相手とかぶらないように早めにキッチンを使ったりシャワーを浴びたりするので、結果として規則正しく生活できる。
ワンフロア占有のホームステイで、キッチン・バスルームを一人で使っていた時は、夜帰ってきてポテチ食べながらブログ書いてたら12時になってしまって、それから風呂入ったら腹減ってしまって、夜中の1時半から料理するなんてことも結構あったな……
だがまあこれも人による。
現在のシェアメイトは漫画家志望で、夜中に創造性が高まるらしく、徹夜で絵を描いている。
静かなので問題もないが・・・。
ちなみに日本のシェアハウスには、業者が週一回など清掃に入ってくれるところもあるようだ。うらやましい!
シェアハウスのデメリット
人間関係が悪くなると地獄
シェアハウス内の人間関係が悪くなると、特に2~3人の少人数シェアハウスの場合は地獄だと思う。
これは筆者が出た後のシェアハウスの話。
筆者は日本人のAさん、イタリア人のBさんと暮らしていたが、バス・キッチンを一人で使えるホームステイを紹介されて引っ越すことになった。
筆者が出てから数ヶ月経って、AとBの仲が非常に険悪になってしまった。
Aから、多いときは週に数回電話相談を受けるほど。寝ても覚めても、学校で会っても一緒にオペラを観に行っても、シェアメイトとの問題を話していて本当に大変そうだった。
はたから見ていると、AもBもこんなに表立ってケンカをしているのに、どうして次の家を探さないのか、何ヶ月も一緒にいるのか、まじで不思議だったなぁ。
ある程度身だしなみに気を付けなければならない
家の中とは言え、さすがに裸で歩き回るわけにはいかない(笑)
シャワーを浴びようと服を脱いだあとで、
「しまった。バスタオル持ってきてないじゃん」
と気付いたとき、ひとりならササっと自分の部屋に取りにいけるが、シェアメイトがいると脱いだ服をもう一度着なければならない。
キッチンやバスルームを使う時間帯がかぶる
2~3人のシェアハウスだとキッチンも小さいので、ゆずりあって使う必要がある。
ヨーロッパの場合バスルームの中にトイレがあるので、シェアメイトがシャワーを浴びているとトイレに行けない。
また洗濯機も、休みの日はみんなが使うので時間帯が重なることが多い。
騒音が気になる場合も
筆者自身はあまりうるさい人と暮らしたことがないのだが、なかには夜中に電話をしたり、テレビを見たりする人もいるようだ。
実はさきほど書いたAとBのケンカも、もとは騒音が原因だった。
BがAの知らないうちに恋人を部屋に連れてきており、二人の愛の営みの音で夜中にAが目を覚ました。Aにとってこれは大変不快だったそうで、その後あらゆる点で衝突するようになってしまった。
シェアハウスのメリットを生かす方法
ここからはシェアハウスのメリットを生かし、デメリットをなるべく小さくすることで、シェアハウス暮らしに失敗しない方法を解説する。
- シェアハウス暮らしが向かない人もいる。一人暮らしを選択しよう。
- 自分にあったシェアハウスをみつけよう。
シェアハウス暮らしが不向きな人
シェアハウスにはメリット・デメリットがあるが、人によってはメリットよりもデメリットが大きく感じられてしまう。
そういうタイプの人はシェアハウスに住まないことが、一番失敗しない選択だ。
筆者の身の回りでも、「人と暮らすのは苦手だから」という理由で家賃の安いメストレ地区での一人暮らしを選んだ友人もいた。
多少不便でも、もしくは少し家賃が高くなっても、ワンルームに暮らす方が向いている人の特徴を3つ挙げる。
非常にきれい好きな人
極度にきれい好きだとシェアハウス暮らしはつらい。
キッチンやバスルームなど共有するものも多いので、潔癖症の傾向がある人は一人暮らしの方が向いている。
眠るのが苦手な人
物音がするとすぐに目が覚めてしまったり、誰かが起きていると気になってなかなか寝付けない人は、シェアハウス暮らしに向かない。
人間関係の問題を抱えがちな方
今までの人生で、学校や職場などで人間関係の問題にたくさん巻き込まれてきた方は、シェアハウス暮らしも困難が伴う可能性がある。
また、ルールを守れない人間を見るとイライラする人は、一人で暮らした方が平和に過ごせる。
住みやすいシェアハウスの探し方
上記の「シェアハウス暮らしが不向きな人」にはあてはまらない、多少部屋がよごれていても気にならない、夜はいつでも熟睡、いい加減なヤツを見ても「しゃーないな」と笑っていられる人は、自分にあったシェアハウスを探そう!
入居前にシェアメイトの年頃や職業を確認
入居前にシェアハウスに住む人たちの年代や、学生か社会人かなどを確認しておこう。
なぜなら生活スタイルが予測できるからだ。
若い学生は夜遅くまで騒ぐ傾向がある一方で、勤め人なら毎朝同じ時間に家を出て夜帰ってくることが多い。
夜遅くまで飲んでいたい学生がシェアハウスを探すなら、早起きする勤め人と暮らさない方がトラブルを避けられる。
シェアメイトの年や仕事などから、自分が暮らしやすそうな家を選ぼう。
入居前にハウスルールを確認
入居前にシェアハウスのルールを確認しておこう。
キッチンの冷蔵庫に掃除当番やゴミ出し当番を貼りだしている家もある。
異性の友人の宿泊を大家が許可していないシェアハウスに住んでいる友人もいた。前述のAのように知らないうちに異性が家にいるのが嫌なら、こうしたルールのあるシェアハウスを探すといい。
一方で、親元を離れて自由を満喫したいなら、ルールのゆるい家に住もう。
facebookのシェアメイト募集掲示板で「喫煙者、酒飲み、クスリ好きOK」と書いている募集を読んだことがある(笑)。
男子学生だけで暮らしていて部屋の写真も乱雑としていた。
彼らはマジメな大人には入ってきてほしくないだろうし、彼らと楽しくやんちゃに暮らしたい学生もいるだろう。
ハウスメイトとの距離感が合うか
シェアハウスというと、夜遅くまでリビングのソファに座って語り明かすイメージ?
それともプライベートを確保して、ほどよい距離感でつきあいたい?
入居前にシェアハウスの雰囲気を確認しておこう。
また、共有スペースの配置も大切。
筆者が過去に住んだ家は、帰宅したら必ずリビングを通らないと自分の部屋に行けない間取りだった。また部屋からトイレに行くにも、水を飲みにキッチンに行くにもリビングを通る必要がある。
リビングのソファにはおしゃべりなシェアメイトが寝そべっていて、誰かが通るたびに長話をはじめる。
筆者はシェアメイトとホームパーティーをしたり、バールに飲みに行ったりするのは楽しかったが、試験前、コンサート前、早く寝なければいけない夜などストレスに感じることもあった。
今のシェアハウスはもっとドライな関係で、共有スペースで顔を合わせたら世間話をするが、相手が部屋にいるときにノックして「ちょっとおしゃべりしない?」という関係ではない。
筆者にとってはこのぐらいの距離感がちょうどよいが、これでは寂しいと言う人もいるだろう。
シェアメイトはただの同居人であってほしいのか、それとも深い友情を築きたいのか、お互いの価値観がマッチする家に住むと楽である。
シェアハウスのメリット・デメリットまとめ
ということで最後に記事の内容をおさらいしてみます。
シェアハウスのメリットのまとめ
- 費用面でのメリット
- 立地・設備の面で一人では住めない家に暮らせる
- シェアハウスは家具・家電付き
- 引っ越し費用も抑えられる
- 他者と暮らすメリット
- 体調不良のときに心強い
- 家をきれいに使えるかも
- 夜更かししなくなるかも
シェアハウスのデメリットのまとめ
- 人間関係が悪くなると地獄
- ある程度身だしなみに気を付けなければならない
- キッチンやバスルームを使う時間帯がかぶる
- 騒音が気になる場合も
シェアハウス暮らし、試してみたい?
この記事を読んで、シェアハウスに引っ越してみようと思いましたか?
それとも「自分には合わなそうだからやめておこう」と思ったかな……?
海外留学中のシェアハウスの探し方は、以下の記事で解説しています
関連記事 【海外シェアハウス】探し方をイタリアの例で解説します【ヴェネツィア住み】
最近――2010年以降は日本のシェアハウスも増えてきましたね。
日本の場合はSNSで探すより、シェアハウス専門の不動産屋を通してみつけるのが主流のようだ。
Webで見られるシェアハウス専門の不動産会社
シェアハウス不動産最大手のオークハウス
シェアハウスを紹介する不動産としては物件数が多く、最大手のオークハウス
。
最近シェアハウスの不動産会社が増えているけれど、オークハウスは1992年創業。
首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)と関西(京都、兵庫、大阪)に物件あり。
もちろん敷金・礼金は0円、連帯保証人不要。家具・家電が備え付けの上、インターネット接続料まで家賃に含まれている。
オークハウスのWebサイトは15分ごとに空き室情報が更新されるので、Webから申し込むことができます。
プライバシー重視の【シェアドアパートメント】
「リビングでシェアメイトとまったり、とかいらない。ただ家賃を抑えて都内に住みたいだけ」という方を対象にしているのが、シェアハウスではなく「シェアドアパートメント 」という暮らし方。
敷金・礼金・仲介手数料すべて0円で家具・家電付きというだけでなく、調味料や食器洗い洗剤・トイレットペーパーまで無料で支給される。
自室でくつろげるように、各部屋にテレビ・冷蔵庫を完備。
注意点は東京都内の物件のみに特化していることと、39歳までという年齢制限があること。
空室状況はリアルタイムで変わるのでWebページから問い合わせてほしいそうです。
一ヶ月から暮らせるので、一ヶ月分の空き室状況が分かるとのこと。
日本全国のシェアハウスを検索できるサイト
「オシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産」では日本全国のシェアハウスを検索できます。コラム記事も充実しているし、写真もたくさんあってシェアハウスの雰囲気が伝わってきます。
ただし注意したいのは「ひつじ不動産」はサイトの名前であり、宅地建物取引業免許を有する不動産事業者ではない点。
各シェアハウスを運営しているのは有限会社だったり、ほかの事業(ホテル業界など)から参入してきた新しい企業だったり玉石混交です。
今日はここまで♪
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