長期留学中のすみかには、「ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどの方法があるけれど、どれがいい?」という記事を書きました。
その後2回にわたって、学生寮の探し方や、実際のヴェネツィアの学生寮の紹介をしてきました。
参考記事 留学生が寮を探すとき注意すべき6点と、ヴェネツィアでの探し方
参考記事 海外の学生寮ってどんなところ?ローカルネタだけどベネチアの寮を9つ紹介
そこで今回は、語学留学、音楽留学、ワーホリなど数ヶ月以上海外に滞在するときに、どうやってシェアハウスをさがすのか、シェアハウスの探し方を書いていきます。
ちなみに管理人は2016年からヴェネツィアの島の中に暮らしています。
光熱水費、インターネット接続代含めて、月々の家賃350~500ユーロ/月ぐらいの家に住んできました。
こうした経験をふまえて、一から数年滞在する留学生や、短期滞在のワーホリの人が、不動産会社を通さずに住む部屋をみつける方法を書きたいと思います。
今回のトップ画像は、2016年~2017年夏まで住んでいたシェアハウスのリビングだよ。学生3人で暮らしていたよ。
海外(イタリア)でのシェアハウスの探し方
シェアハウスを探すには、大きく分けて3つの方法がある。
メジャーなものから書くと・・・
◆ ひとづてに探す
◆ ローカルな掲示板で探す
管理人は、ひとづてに家をみつけたことが2回、その家に友達と住みながら、3人目のシェアメイトをインターネットでみつけた。
そして今回もまた、インターネットでシェアメイトを募集している部屋を探し、住むことになった。
インターネットでシェアメイトを募集している人を探す
ヴェネツィアを例にとって解説すると、3つのサイトが有効。北イタリアならほかの土地でもあてはまるはず。
facebookの掲示板
facebook内のグループで、シェアメイトやシェアハウスを募集するものがある。
facebookのグループ検索で、
「家を探している街の名前」
+
「affitto / affitti / Ricerca appartamenti / Camere / stanze / coinquilini」
などのキーワードを入力してみよう。
ヴェネツィアで部屋を探している人たちのfacebookグループ一例
ヴェネツィアの部屋を探す掲示板には、以下のようなグループがある。
Ricerca appartamenti, stanze o coinquilini VENEZIA
Cerco / Offro Affitti, Casa, Appartamento, Stanza Venezia
ほかにもいくつも似たようなグループがある。
- Affitti Camere e stanze Venezia UNIBACHECA VENEZIA
- Stanze in affitto Venezia
など。
登録者人数が多いグループが狙い目。
ただし同じぐらいの登録人数でも、1日の投稿数が多く盛り上がっているところと、過疎化しているところがあるので注意。
3~5つのグループに登録してチェックするのがおすすめ。
facebookの掲示板で住む場所を探すメリット
- 人がたくさん集まっているから募集案件が多い。
- 学生や若い社会人が多いので安い物件を見つけやすい(ヴェネツィアの場合は本土側の地区メストレのダブルルームなど)。
- 投稿者のページに行けば、どこの学校に通っているか、どこの会社に勤めているか、などの基本情報が分かる。
(40歳未満の人は、facebookに日記などを投稿しない傾向にあるので、分かるのは基本情報のみのことが多い)
自分がシェアメイトを探す立場になったときも、募集投稿を見てくれる人数が多いので探しやすい。
facebookの掲示板で住む場所を探すデメリット
人が多く、若い人が多いため、募集投稿にメッセージを送っても返信が来ないことが多い。
管理人もfacebookの掲示板でシェアメイトを募集したとき、1日に何十件もメールが来て大変だった。
定型文を作ってコピペでメール返信をした。
しかし若いイタリア人学生の場合、単に返信が来ないという場合が多い。
Bakecaというサイトでシェアハウスを探す
「Bakeca.it」というインターネット上でものを売り買いする掲示板サイトがある。
扱っているものは、家、部屋、仕事、車など様々。
イタリア中の個人が売りたい相手や買いたい相手を探すことができる。
日本人の友人が、このサイトに書きこんでワンルームの部屋をみつけたことがあるし、管理人自身もこのサイトでシェアハウスをみつけることができた。
Bakecaの使い方
- 「Scegli una categoria(カテゴリーを選んで下さい)」のプルダウンメニューから、「Offro camera in affitto (賃貸の部屋を提供します)」を選ぶ。
- 「Dove?(どこ)」の欄に、探している街の名前(Venezia, Firenze, Milanoなど)を入力します。
- CERCAのボタンをタップ
Bakecaで住む場所を探すメリット
3年ぐらい前のほうがにぎわっていたと思う。
しかしその分、ひとつの募集にメッセージが殺到しないので、メールのやりとりをできる確率が高い。
管理人がBakecaを通じて知り合った人は、
「あなたを含めて3人からメールが来たけど、実際に内見することになったのは、あなたともう一人の男性だけ」
と言っていた。
一方facebookグループで知り合った人の家に行ったときは、
「20人以上からメッセージが来て大変なんだ」
と話していた。
Bakecaで住む場所を探すデメリット
家賃の平均はfacebookグループよりやや高め。
また投稿者と連絡をとるときに、自分のメールアドレスを伝える必要がある。
favebookならメッセンジャーアプリでやりとりができるので、不便に感じるかも。
SUBITOというサイトでシェアハウスを探す
「Subito.it」もBakecaとそっくりな趣旨の売り買い掲示板サイト。
このサイトで古楽科の友人が、中古のチェンバロをみつけて買ったよ。
でも部屋を探すこともできるんだ。
ただしカテゴリー分けが大きく、ヴェネト州がひとつのカテゴリーになっている。
そのためヴェネツィアのコムーネ(自治体)がすべてVeneziaと表示され、島の中か本土か見分けにくい。
管理人のまわりには、このサイトで部屋をみつけたという人はいない。
Subitoでのシェアハウス探し方
- Subito.itの検索画面で、「Camera / Posto letto(部屋、ベッド)」を選択
- 「Dove?」の項目で該当の州を選択。
例)ヴェネツィアなら「Veneto」を選択。 - Cerca をタップ
ひとづてに紹介してもらう
2番目は、友人・知人の人脈をたどって部屋を紹介してもらう方法。
募集している側も探している側も信頼できる相手を見つけられるのが1番のメリットだ。
インターネットで探すより家賃の安い家に巡り会えることもある。
ただし学校や駅が近いとは限らない。
留学先の学校の友人たちに「部屋を探している」と言っておく
語学学校など留学先の学校の友人たちに「家を探している!」と言っておこう。
シェアハウスをするのは、だいたい学生か若い労働者なので、かなり有効だ。
日本人コミュニティの中で紹介してもらう
ヴェネツィアのように日本人の多い街なら、日本人コミュニティにも部屋を探していることを話しておこう。
ミラノ、フィレンツェのように、もっと日本人の多い街ならさらに有効な方法だと思う。
ただし語学習得のために、なるべく日本人と暮らしたくない人にはおすすめしない。
日本人仲間のつてをたどってみつけた家の場合、一人以上は日本人が暮らしていることが多いので。
学校などローカルな掲示板でシェアハウスを探す
管理人自身は、この方法で部屋をみつけたことはない。
だが、音楽院でも語学学校でも、掲示板に時々ハウスメイトやルームメイトの募集の紙が貼ってあるのを見かける。
イタリア留学予定の方へ、イタリア語で部屋を探す基礎単語
イタリア語でシェアハウスを探す場合、「Posto letto(ポスト・レット)を探している」と言うよ。
Posto=場所、letto=ベッドだから、寝る場所って意味。
ちなみに、
- ワンルームはmonolocale(モノロカーレ)
- 2DKはbiolocale(ビオロカーレ)
また、シェアメイトのことは、
- 男性のシェアメイト=coinquilino(コインクイリーノ)
- 女性のシェアメイト=coinquilina(コインクイリーナ)
そして重要な、一つの部屋に一人で住むのか、ルームシェアするのかについては、
- camera singola (カメラ・シンゴラ)といったら、部屋の中にベッドはひとつ。シェアメイトとシェアするのはキッチンやバスルームなどの共有スペースのみ。
- camera doppia (カメラ・ドッピア)は1つの部屋にベッドを2つ置いて、ほかの学生とルームシェアすること。
シェアハウスは男女でもOKだけど、さすがにルームシェアは同性同士になる。
だから男性がダブルルームでシェアメイトを探しているときは、
- studente (ストゥデンテ=男子学生)
- lavoratore (ラボラトーレ=男性の勤労者)
を募集する。
一方女性の場合は、
- studentessa (ストゥデンテッサ=女子学生)
- lavoratrice (ラボラトゥリーチェ=女性の勤労者)
を募集している。
喫煙の可否については、
- fumatore(フマトーレ=男性の喫煙者)
- fumatrice(フマトゥリーチェ=女性の喫煙者)
はOKだとか、ダメだとか書いてある。
大体、禁止の場合に書いてあるようだ。
特に喫煙に関して明記されていない家に行ったら、窓際に灰皿が置いてあった。
海外でシェアハウスを探す方法のまとめ
まとめコーナーです。
今回の内容を簡単に箇条書きにしてみました!
- インターネットで探す
- facebookグループを利用する
- 海外留学した国の掲示板サイトを利用する
- 人間関係の中で探す
- 学校の友人
- 日本人のコミュニティ
- リアルの掲示板で探す
海外に来たばかりでシェアハウスを探すのは、コミュニケーション力の面でなかなかハードルが高いと思います。
いくら語学の勉強をしっかりしていっても、会話のリズムやノリに慣れるには現地で交流の数を増やす必要があるので。
ですので最初の1ヶ月は留学エージェントに紹介してもらったホームステイ先で過ごしたり、語学学校に斡旋してもらった寮で生活して、現地での会話に慣れてきたらシェアメイトを探すのがよいと思います。
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