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ヴェネツィア・ビエンナーレ2019は音楽院も会場でした!

Venezia Biennale 2019 ベネチア観光
この記事は約11分で読めます。
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2019年のビエンナーレは終了しました。
次回は2021年です!

先週の土曜日(5月11日)よりビエンナーレがはじまっております!

観光客がいつも以上に増えたり、ふだんは閉まっているパラッツォ(お屋敷)がひらいていたり、音楽院の教室が使えなくなったり、、、ヴェネツィアに住んでいると無視できないイベントです。

ビエンナーレはどこでやっているの? 行き方は? という疑問に、ヴェネツィア在住の管理人が詳しくお答えします。

また、現代美術に関心がない人でもワクワクできるヴェネツィアのビエンナーレの楽しみ方を、音楽院のビエンナーレ会場写真をまじえながら書いていこうと思います!

7月にヴェネツィアを訪れるなら、レデントーレ祭も見逃せません!
このときだけ、本島とジュデッカ島を結ぶ浮き橋が出現します。
花火の打ち上げもありますよ!

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ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展とは?

ずばり万博の美術版、それも現代美術に特化した国際展覧会です。

ビエンナーレ2019の日程は?

  • 5月11日から11月24日まで
  • 朝10時~夕方6時まで
    (ただしアルセナーレ会場は金曜と日曜のみ夏時間があり、夜8時まで。夏時間は5/11~10/5)
  • 月曜定休(ただし5/13、9/2、11/18を除く)

半年以上続きます。
長い……音楽院も会場になっているので、使えない教室が増えてしまって、在校生には不便です。

ヴェネツィア・ビエンナーレの会場は?

メイン会場は島の東端に位置するアルセナーレ(昔の造船所)ジャルディーニ(公園)です。
この2か所以外にも、期間中は島の中のいたるところが会場になっています。
ヴェネツィア音楽院もそのうちの1つ。

ヴェネツィア・ビエンナーレの会場の地図

ヴェネツィア・ビエンナーレの会場の地図

赤丸で囲んだところがアルセナーレ水色のほうがジャルディーニです。
地図で見ていただくと分かる通り、どちらもかなり広い敷地です。

現代美術に興味のある人は、1日で両方を見て回るのは難しいかも知れません。
特にアルセナーレは見ごたえがあります
ジャルディーニは公園の中に、各国のパビリオンが建っています

ビエンナーレのメイン会場への行き方は?

ヴェネツィアの入り口は、サンタ・ルチア駅とローマ広場

まずはヴェネツィアの島までどのように到着するかを説明します。
地図の左上に、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅と、バスターミナルのあるローマ広場を加えておきました。

マルコ・ポーロ空港からヴェネツィアへアクセスする方法

マルコ・ポーロ空港の愛称で呼ばれる正式名称テッセラ国際空港からヴェネツィアへ入る方法は3つあります

  1. シャトルバスATVOを使う
    空港から直通で走るバスです。
    ヴェネツィア方面の行先は本土側のメストレ駅(Stazione Venezia Mestre)行きと、ヴェネツィアのローマ広場(Piazzale Roma)行きの2種類があります。
    ローマ広場(Piazzale Roma)はヴェネツィアの島の中にただ1つのバスターミナルです。
  2. 市バスACTVを使う
    ヴェネツィアに住んでいる、もしくは頻繁に訪れる人で、ヴァポレットと共通の年間パスや回数券を購入している場合は、ACTVが格段に安くなります
    そうでなければ、利用する理由がありません。
    市バスなので直通ではありませんし、バスのおなかにスーツケースを入れることもできません。
    ACTVのバスもローマ広場(Piazzale Roma)に到着します。
  3. 直通船「アリラグーナALILAGUNA」を使う
    ビエンナーレ会場近くのホテルを取った場合、シャトルバスATVOを使うとローマ広場(Piazzale Roma)からまたヴァポレット(水上バス)に乗らなければなりません。
    それを避けるために、バスより少し割高になりますがアリラグーナが便利です。
    アリラグーナ(alilaguna)」でヴェネツィアに入って、アルセナーレ近くのホテルに泊まるのが一番便利です(ただし交通費、ホテル代共に高くなります)。

    アリラグーナについては「空港からベネチア市内へアリラグーナ社の水上バスで行く方法」に詳しく説明していますので、利用を検討中の方はお読みください。

節約のために本土側のメストレに宿泊する場合

ヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港に降り立ったあと、ヴェネツィア本島には泊まらずに、節約のために本土側のメストレに宿を取ることもあるでしょう。

この場合はビエンナーレ観光の朝にメストレからヴェネツィアへ向かうことになります。

メストレ駅(Stazione Venezia Mestre)の近くのホテルなら電車でヴェネツィア・サンタ・ルチア駅へ向かいます。
駅から遠いホテルの場合は、ACTVの市バスでヴェネツィアのバスターミナル、ローマ広場(Piazzale Roma)に入りましょう。

なお、ACTVの市バスとヴァポレットは共通券になっています。

イタリア国内のほかの街からヴェネツィアに入る場合

イタリア旅行中にミラノやフィレンツェなどほかの街からヴェネツィアに入る場合は、トレニタリア(Trenitalia)の特急列車フレッチャ(Freccia)か、私鉄のイタロ(Italo)が便利です。
日本からインターネットで事前にチケットを予約し、クレジットカードで購入することができます

島の中に鉄道駅は1つだけ、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅からビエンナーレ会場へ向かうことになります。

サンタ・ルチア駅・ローマ広場からビエンナーレ会場へのアクセス

ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅、ローマ広場(Piazzale Roma)どちらからもビエンナーレの会場へは遠く、徒歩だと45分ぐらいかかってしまいます。

もちろんヴェネツィアは歩いてこそ味わえる街ですので、歩くのもおすすめです。
歩く場合は途中のビエンナーレ会場に立ち寄ったり、教会を見学しましょう

徒歩の場合の注意点

グーグルマップを見ながら歩けば到着できます。
ただしヴェネツィアは建物が建て込んでいるので、橋の上もしくは、広い広場の真ん中でないと電波が入りにくいです。
紙の地図と併用するのがおすすめです。
宿泊先のホテルで地図をもらった場合は、持っていきましょう。

私は初めてヴェネツィアに短期留学したとき、スマホの充電器を飛行機の中に置いてきてしまいました。
土曜日の到着で店があいていなかったため、翌日日曜日は日本から持ってきたガイドブックだけで観光しました。
迷子になると噂のヴェネツィアですが、迷わず観光できたのでまっぷる」はおすすめできます。

水上バス(ヴァポレット)を利用する場合

ヴェネツィアは東京の地下鉄のように水上バスのラインが張り巡らされています。
行き方は複数あるため、もっとも迷いにくくおすすめできる行き方をとして示しています
ベストな路線は時間帯によっても変わります。

ACTVのWEBサイトでヴァポレットの時刻表を見ることができます。
 ACTV公式サイトの時刻表一覧
ページの右に並んでいる APRI という緑のボタンをクリックすると、PDFファイルがひらきます(「apri」はイタリア語で「ひらく」の意味です)。

ジャルディーニよりアルセナーレのほうが駅やバスターミナルから離れています。
駅やバスターミナルに戻る場合のおすすめは、ジャルディーニから回る方法です。
ベターな回り方は宿泊場所によって変わってきます

サンタ・ルチア駅からアルセナーレ

駅前の水上バス停(Ferrovia)から乗ります。
行先によって出発する桟橋が異なりますので、乗るラインに注意して桟橋を選びましょう
アルセナーレに一番近い停留所は「アルセナーレArsenale」ですが、小さい停留所なので止まるラインが少ないです。
一方「サン・ザッカリアS.Zaccaria」は大きな停留所なので便利です。
サン・ザッカリアからでも10分ほどでアルセナーレまで歩けます

例)サンタ・ルチア駅(Ferrovia)から、ライン5.1ーリド島(Lido)行きに乗車。
乗車時間は27分程度。
サン・ザッカリアS.Zaccaria下車後徒歩10分。
ヴァポレット乗り場「アルセナーレ」付近の写真

ヴァポレット乗り場「アルセナーレ」付近の写真

サンタ・ルチア駅からジャルディーニ

上で紹介した5.1ラインにそのまま乗っていると、ジャルディーニに着きます。

例)サンタ・ルチア駅(Ferrovia)から、ライン5.1ーリド島(Lido)行きに乗車。
乗車時間は35分程度。
ジャルディーニ・ビエンナーレ(Giardini Biennale)下車。
降りるとすぐにビエンナーレ会場。
ローマ広場からアルセナーレ

ローマ広場もサンタ・ルチア駅の停留所同様、路線(ライン)によって桟橋が分かれていますので、桟橋に入る前に路線の数字に注意しましょう

例)ローマ広場(Piazzale Roma)から、ライン2ーサン・ザッカリア(S.Zaccaria)行きに乗車。
乗車時間は40分程度。
終点サン・ザッカリアS.Zaccaria下車後徒歩10分。
ローマ広場からジャルディーニ

ローマ広場からジャルディーニへは、ライン6に乗ると速いです。

例)ローマ広場(Piazzale Roma)から、ライン6ーリド島(Lido)行きに乗車。
乗車時間は20分程度。
ジャルディーニ・ビエンナーレ(Giardini Biennale)下車。
降りるとすぐにビエンナーレ会場。
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ビエンナーレのチケット購入

ビエンナーレのチケットは日本から公式サイトにアクセスして購入できます。

金額はチケットの種類によって変わります。
以下に金額の一例を示しますが、チケットの種類はここに書いたもの以外にもガイド付きなど様々なものがありますので、詳細は上記の公式サイトをご覧ください。

  • 通常(26~65歳の大人、個人)=25ユーロ
  • 66歳以上の個人=20ユーロ
  • 学生もしくは26歳未満の個人=16ユーロ

ビエンナーレの楽しみ方は?

現代美術に興味がない人でも楽しめる方法とは、ふだんは入れないヴェネツィアの古い建物の中を見て楽しむことです。

メイン会場のアルセナーレもビエンナーレ期間以外は入れない

アルセナーレはかつてヴェネツィアが栄華を誇っていた時代の造船所でした。

ヴェネツィア共和国は貿易で栄えた商売の国でしたが、当時の貿易船はつねに海賊に襲われる危険と隣り合わせの中航海していましたから、武器や弾丸も積んでいました。
その武器もアルセナーレで作っていたので、造船所でありながら軍事工場の役割も併せ持っていたそうです。

アルセナーレの写真

夕暮れ時のアルセナーレ

だからこんなに立派な門構えで、つねに見張りが置けるようになっているんですね。

この門まではビエンナーレ期間以外でも見に行くことができます。
ですがここから中には入れません。
こうした観光名所に出入りできるのが、ビエンナーレの醍醐味のひとつだと思います。

ヴェネツィア音楽院もビエンナーレの会場に

同様に、ふだんは部外者立ち入り禁止でICカードになっている学生証をかざさないと入れないヴェネツィア音楽院ですが、ビエンナーレ期間中は誰でも入ることができます。
こうした会場はチケット不要な場合がほとんどです。
音楽院は夕方6時までならチケットコントロールもなく、観光客が自由に出入りしている状況です。

ヴェネツィア音楽院の入り口のビエンナーレの看板

ヴェネツィア音楽院入り口のビエンナーレの看板

音楽院の入り口にビエンナーレの看板が立っています。

 

ヴェネツィア音楽院ロビーのビエンナーレの看板

ヴェネツィア音楽院ロビーのビエンナーレの看板

入るとまた、ビエンナーレの看板が。

右手へ進むと中庭があり、この記事のトップ画像のオブジェが並んでいます。

音楽院のメイン展示場は左手の階段を登っていきます。

ビエンナーレの展示説明

ビエンナーレの展示説明

階段をのぼると展示に関する説明の垂れ幕が下がっています。

ここは2階です。
3階まで登りましょう。

ヴェネツィア音楽院の写真

ヴェネツィア音楽院の様子

ビエンナーレの展示作品

ビエンナーレの展示作品

美しいサロンに妙な展示物が並んでいます。
手前にある白っぽいのも、搬入中の荷物ではなく展示された芸術作品です。

バロック時代の貴族的な装飾と、現代作家のアート作品が一堂に会し、不思議な空間を作り出しています。

ビエンナーレの展示-音楽院の教室

見事な天井画と、現代アートの競演

この美しい廊下の左右の教室も展示会場になっていますので、のぞいてみましょう。

見事な天井画と、現代アートの競演が見られますよ。

ビエンナーレの展示作品

ビエンナーレの展示作品

ヴェネツィア音楽院の天井画

ヴェネツィア音楽院の天井画

これはまた別の教室。

どの部屋でも上をみあげるのをお忘れなく!
あなたの頭の上にもアートがありますよ!!

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あとがきと関連記事

現代美術について、これといった感想が書けなくてごめんなさい!
つい天井画のほうに目が行ってしまいます。
モダン・アートに疎いヤツだから古楽なんて勉強しているなんだと思って許して下さい!

ヴェネツィアといえば迷宮都市――路地裏に迷い込んで、知られていない街の素顔に出会ってみましょう!

そうは言っても道に迷ってホテルに戻れなくならないか心配だよ……迷子になったら英語は通じるの?

ヴェネツィアの街を歩き回ってみたいけど不安な方に向けて、結構迷わずに歩けるようになる方法を紹介しています。

関連記事 【ヴェネツィア観光】英語は通じる?散策を楽しみたいけど迷路のよう?

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  1. 平尾 より:

    ビエンナーレのチケットは、現地でもすんなり買えるのでしょうか?
    混雑していませんか?

    この夏に行こうと思っています。

    • イタリア音楽サロン管理人 管理人 より:

      始まってすぐや終了間際ではないですので、結論から申し上げますと現地購入で大丈夫だと思いますが、念のため予約をおすすめしたいです。

      近所にお住まいの方とは違い短い期間しかヴェネツィアにいらっしゃらないので、万一の場合を考えて https://www.labiennale.org/en/art/2019/information#tickets
      ↑こちらのオフィシャルサイトから購入しておいた方が安心かなと思います。

      ビエンナーレの開催時期は約半年間ととても長いですが会期ごとに催し物がありますので、たまたま何か人気のイベントの時期だったり、夏休みで人の多い時期だったりということを考えると、やや不安かなと思います。

      ヴェネツィアの夏は東京の夏と同じぐらい暑いですので、お気をつけて!