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【イタリア】ベネチア観光おすすめ名所【在住者が勝手にランキング!】

ヴェネツィアで訪れるべき10のスポット ベネチア観光
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いたるところに観光名所が点在するイタリアの中でも、はずせないのが世界遺産の島ヴェネツィア。限られた滞在日数や自由時間のなかでも、絶対訪れたい名所は? ヴェネツィア在住5年目の筆者がランキング形式でBest10を発表します!

10位:カナル・グランデ

カナル・グランデ

10位はヴェネツィア本島を逆S字形に横断する大運河――カナル・グランデ(Canal grande)。左右には美しい歴史的建造物が並んでいます。上の写真は船の甲板から撮影しました。

カナル・グランデはどこ?

下の地図で黄色いマーカーを引いた部分がカナル・グランデの場所です。

カナル・グランデの場所を示した地図

ヴァポレット(水上バス)の1番は各駅停車なので、ゆっくりとカナル・グランデを楽しめます。停留所に止まらず景色だけ眺めるなら急行の2番がおすすめ。サンタ・ルチア駅前の停留所Ferrovia(フェッロヴィーア=鉄道の意)からRialto(リアルト)まで乗車すれば、Rialto(リアルト)に到着する直前にリアルト橋の下をくぐります。

9位:ムラーノ島

ムラーノ島

ベネチアングラスとも呼ばれるムラノガラスの生産で有名なムラーノ島。ヴェネツィア本島と同様、車の侵入が制限され時を超えた街並みが保存されています。ヴェネツィア本島と比べると、どこかさびれたような落ち着いた雰囲気が魅力です。

色とりどりのムラノガラスは、不透明で陶器のように見えるものもあります。多彩なガラス製品がお好きな方におすすめ。

ムラノガラスの一例

ムラノガラスの一例

おみやげに買って帰るならピアスなど小さめのものが運びやすいでしょう。筆者はクラシカルなデザインのネックレスが好きです(声楽リサイタル用に持っています)。

ムラノガラスのアクセサリー

ムラノガラスのアクセサリー(筆者私物)

ムラーノ島へのアクセス

ヴェネツィア本島の北側にあるヴァポレットの停留所F.te Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)から4番もしくは12番に載って15分ぐらいで到着します。サンタ・ルチア駅から直接むかう場合は3番が便利です。所要時間は20分程度。

ムラノガラス美術館へは、3番か4.2番に乗ってMuseo(ムゼーオ=美術館)で降ります。停留所を出たら右手へ。運河に沿って歩くとすぐです。

ガラス美術館の並びにはサンティ・マリア・エ・ドナート聖堂(Basilica dei Santi Maria e Donato)もあります。

サンティ・マリア・エ・ドナート聖堂

サンティ・マリア・エ・ドナート聖堂

8位:リアルトの魚市場

リアルトの魚市場

住人が利用している魚介類と野菜・果物の市場日曜・月曜定休です。魚市場は朝早くから始まり、昼前におおむね売りつくして去っていくので、朝訪れるのがおすすめ。店により店じまいの時間は異なり、野菜・果物のほうが昼過ぎまで残っている可能性が高いです。

リアルトの魚市場に並ぶ海の幸

リアルトの魚市場に並ぶ海の幸

商品の値段は1キロいくらで書いてあります。写真のオラティーネ(鯛の一種)は、1kg9.8ユーロという意味です。買うときは「何匹」と個数で頼むと、店の人が計量して価格を出してくれます。小イワシやムール貝など小さなものは、300グラムとか500グラムなど重さで注文します。

リアルトの魚市場はリアルト橋のすぐ近く

ヴァポレットの最寄り停留所はRialto Mercato1番のみが停泊します。サンマルコ界隈からリアルト橋をわたって訪れる場合は、古い時計のあるサン・ジャコモ教会を右手に見ながら土産物屋の並ぶアーケード街をまっすぐ歩き、広い通り(Ruga Vecchia S. Giovanni)に突き当たったら右に曲がって下さい。

リアルト・メルカートの場所

リアルト魚市場の場所

上記地図の右下に見えているのがリアルト橋です。水色で囲んだ部分に魚市場が、黄色で示したあたりに野菜と果物の市が立っています。

7位:ブラーノ島とトルチェッロ島

ベネチア離島-ブラーノ島

ブラーノ島はヴェネツィア本島から45分ぐらい。カラフルな家が立ち並ぶ静かな島です。ヴェネツィア本島・ムラーノ島と同様、徒歩と船のみで移動できます。かつて海から帰ってきた漁師が自分の家を壁の色で見分けられるよう、カラフルな街並みになったそう。

昔は男たちが海に行っているあいだ、女性たちはレースを編んでいました。ブラーノ島のレースはヨーロッパの貴族社会でもてはやされました。現在もブラーノ島にはレース製品を扱う店が並んでいますが、当時の伝統技術を受け継ぐ職人は少なくなっており、本物をみつけるのは難しいです。

トルチェッロ島へも足をのばして

ブラーノ島まで行ったなら、あと5分ヴァポレットに乗ってヴェネツィア発祥の地トルチェッロを訪れるのがおすすめ。トルチェッロ島がヴェネツィア発祥の地と呼ばれるのは、5世紀頃ヴェネツィア・ラグーナ(干潟)の地域にはじめて人が住んだのが、トルチェッロ島だからです。ヴェネツィア本島→ムラーノ島→ブラーノ島の順に静かになっていきますが、トルチェッロ島は住人さえいるのか疑うレベルに静けさが支配する島。

ベネチア離島―トルチェッロ島

静かなトルチェッロ島

トルチェッロ島で見るべき場所の筆頭が、ヴェネツィア最古の教会サンタ・マリア・アッスンタ聖堂です。その歴史は7世紀にさかのぼります。現在の姿は11世紀に改修されたもの。中世のモザイク画による聖母子や聖人の姿が残されています。

サンタ・マリア・アッスンタ聖堂

サンタ・マリア・アッスンタ聖堂

ブラーノ島・トルチェッロ島へのアクセス

ヴェネツィア島の北側にあるヴァポレット乗り場「Fondamente Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)」から12番に乗ります。45分程度でブラーノ島、そこからさらに5分でトルチェッロ島に到着。12番のヴァポレットはトイレ付きの大きな船が使われることが多いです。

6位:サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

サルーテの丸いクーポラは、ヴェネツィアの写真としてよく見るものです。名所4位に挙げるアッカデミア橋からは、カナル・グランデの向こうにサルーテのクーポラがのぞく、これぞヴェネツィアといった写真が撮れます。外観の写真を撮るだけでなく、お参りしてみましょう。

内部は特徴的な八角形の建築となっています。写真では3つほどの面しか写らないので、ぜひ本物をご覧ください。無料で入ることができます。気持ちがあれば、お賽銭のように硬貨を入れるところもありますよ。

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会内部

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会内部

サルーテへのアクセス

ヴァポレットの1番が泊まる停留所Salute(サルーテ)から10秒。写真で見慣れたクーポラのある聖堂が目の前なので、迷うことはありません。アッカデミア橋から徒歩7~8分、サンマルコ界隈からも20分程度で着くので、街を眺めながら歩いても楽しいです。

拝観料のいらない教会

ヴェネツィアには無料で入れる素晴らしい教会がたくさんあります。観光客が訪れやすいサンマルコ近くの教会を3つ紹介します。

サン・モイゼ教会

サンマルコ広場から2~3分のサン・モイゼ教会は、バロック様式の美しい建築が特長です。2019年頃から改修中ですが、内部を見学することはできるようです。外観も素晴らしいのですが、2021年現在はまだ覆われています。

サン・ジュリアーノ教会

サン・ジュリアーノ教会もサンマルコ広場から徒歩2分程度。リアルト界隈へ行く途中にあるので、訪れやすいと思います。外観に派手さはありませんが、内部は美しく壮麗です。

サント・ステファノ教会

サント・ステファノ教会はサンマルコ広場からは10分程度かかりますが、アッカデミア橋から徒歩3分程度です。外観はレンガで重厚な雰囲気。内部は天井の木製細工も美しいので、ぜひ見上げて下さい。有料の聖具室にはティントレットの作品が展示されています。

5位:フラーリ聖堂

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂(Basilica di Santa Maria Gloriosa dei Frari, Venezia)

 

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂内部

 

4位:絶好の撮影スポット、アッカデミア橋

アッカデミア橋から撮影したカナル・グランデ

ヴェネツィアの写真として非常によく見かける上の写真は、アッカデミア橋から撮影したものです。アッカデミア橋にのぼって橋の欄干からスマホを構えれば、だれでもガイドブックに載っているようなアングルの一枚が撮れます。

橋自体は木製で木組みが美しいので、こちらも眺める価値ありです。

運河から見たアッカデミア橋

運河から見たアッカデミア橋

アッカデミア橋を渡った目の前にあるのがアッカデミア美術館です。ルネサンスからバロック期にかけてのヴェネツィア絵画が数多く展示されています。チケット予約は公式サイトから土日休み、月曜は午後2時で閉館するのでご注意ください。EU圏内の大学に在籍している学生と教師は入場料無料なので、ヨーロッパに留学中の方はぜひ観に行きましょう。

3位:ラ・フェニーチェ劇場

ラ・フェニーチェ劇場内部の写真

サンマルコ広場から徒歩5分ぐらいのところに、ラ・フェニーチェ劇場があります。オペラハウスとしての規模はミラノのスカラ座に負けるものの、劇場内の豪華絢爛な装飾はフェニーチェに軍配が上がります。

チケット情報はラ・フェニーチェ劇場公式サイト(英語OK)から。時代の古いオペラなどはラ・フェニーチェではなく、リアルト橋近くのマリブラン劇場で公演されることもあるのでご注意ください。Webサイトでは両劇場の公演が並んでおります(筆者もヴェネツィア1年目に、マリブランで行われる演目を間違えてフェニーチェに観に行ったことがある)。

大劇場以外に室内楽や古楽のコンサートをおこなうサロンもあります。ロビー含めどこも美しい。

ラ・フェニーチェ劇場のサロンホールで撮影したチェンバロ

ラ・フェニーチェ劇場のサロンホールで撮影

ラ・フェニーチェ劇場へのアクセス

地図:Googleマップへのリンク
最寄りのヴァポレット停留所は1番だけが泊まる小さなGiglioですが、サンマルコ広場から徒歩5分・アッカデミア橋から8分・リアルト橋から10分と、どの名所からもアクセスしやすい場所にあるので、散歩がてら歩いて到着するのもいいかも。

2位:リアルト橋

リアルト橋の下を通るヴァポレット

カナル・グランデ(大運河)にかかる白く大きなリアルト橋。橋の上にも、みやげもの屋・靴屋・かばん屋があり、のぞくのも楽しいです。橋の上から運河を撮るのもおすすめ。夕方以降はとくに印象的な写真が撮れます。

リアルト橋から見た夜景

ヴェネツィアのカナル・グランデをリアルト橋から撮影

リアルト橋へのアクセス

地図:Googleマップへのリンク
ヴァポレット(水上バス)の1・2番でRialto下車。

リアルト橋はヴェネツィアの駅側とサンマルコ側を結ぶ橋です。サンマルコ側の運河沿いには、住民もよく利用するスーパーが2つあります。DeSparが橋寄りに、ワンブロック先にCoopが。旅行中必要なものに気付いたとき便利です。

1位:サンマルコ寺院&広場とドゥカーレ宮殿

サンマルコ寺院

栄えある1位は王道のサンマルコ寺院とサンマルコ広場、そしてドゥカーレ宮殿です。サンマルコ広場に面してサンマルコ寺院や鐘楼・有名な時計塔、そしてドゥカーレ宮殿が建っています。サンマルコ寺院のサイトはこちらから。寺院と鐘楼はいつ見ても長蛇の列なので、時間にゆとりをもって訪れましょう。

サンマルコ寺院もほかの教会と同様、肩を出さない服装で。
ドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿の公式サイトはこちら。日本からでもチケット予約できます。ドゥカーレ宮殿単体の入場券だけでなく、サンマルコ・ミュージアムとの共通券や、ヴェネツィアの10美術館共通入場券などもあります。イタリアの主たる観光施設は、ひんぱんに値上げするのでガイドブックに頼りすぎず公式サイトを確認しましょう。

所要時間の目安は丸1日たっぷり取ることをお勧めします。見るべき場所・すべきことはたくさんあるんです! たとえば……

  • サンマルコ寺院(別料金で宝物館やミュージアムも訪れると半日かかる)
  • ドゥカーレ宮殿(絵画や美術品が好きならじっくり見たい)
  • 鐘楼にのぼってヴェネツィアの街とラグーナを一望する
  • カフェ・フローリアンでカプチーノを楽しみながら音楽に耳をかたむける

などなど。

ベネチア観光。カフェ・フローリアン

カフェ・フローリアンの店内

サンマルコ広場へのアクセス

地図:Googleマップへのリンクはこちら
広場へのアクセスはヴァポレットの1番でSan Marco (Vallaresso) が近い。でも広場が広大なので、ドゥカーレ宮殿・鐘楼・サンマルコ寺院・時計塔2・4・5番で隣のSan Marco-San Zaccariaから歩くのが最短。ヴァポレットの時刻表・価格・路線図は運営会社ACTVのWebサイトからダウンロードできる。

まとめ

ヴェネツィアの観光名所10選を在住者が選んでみました。ぜひ訪れてみてくださいね!

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