2016年から7年半ヴェネツィアに住んでいた管理人。2018年の夏、日本から戻ってくるとき、はじめてアリラグーナ社の水上バスで空港からヴェネツィアまで帰りました。
空港からアリラグーナ社の船着場まで道に迷ったので、記事にまとめました。
- アリラグーナ社の水上バスでヴェネツィア市内へアクセスする方法
- アリラグーナの3つのラインの停留所や時刻表
- 乗船券の買い方
- 空港最寄りのアリラグーナ乗り場への行き方(道順)
について書いています。
この記事を読めばマルコ・ポーロ空港空港からヴェネツィア市内へのアクセスに迷うことはなくなります!
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マルコ・ポーロ空港からヴェネツィア市内へ行く3つの方法
通称マルコ・ポーロ空港、正式名称テッセラ国際空港からヴェネツィア市内へ行く方法は3つあります。
- ACTV社の路線バスに乗る
- ATVO社の空港直通シャトルバスを使う
- アリラグーナ(Alilaguna)社の水上バスで直接最寄りの桟橋へ
この記事では3番目の方法 を詳しく説明
ACTV社の路線バスに乗る
今までは、いつもこの方法を使っていました。
なぜなら「Venezia unica(ヴェネツィア・ウニカ)」という5年間有効パスを買った人間は、ACTV市バスとヴァポレットに1回1.5ユーロで乗れるからです。
さらに管理人は10回分14ユーロの回数券を持っているので1回1.4ユーロになります。
しかしVenezia unicaを持っていない場合は7.5ユーロもかかります。
ただしヴァポレットと同じ会社が運営しているので、75分以内ならピアッツァーレ・ローマ(バスターミナル)からヴァポレットに乗り換える料金も込みになります。
ATVO社の空港直通シャトルバスを使う
はじめてヴェネツィアに来たときは、Venezia unicaを購入前だったのでこのバスを使いました。
路線バスではないので、途中でたくさんの停留所に止まったりしませんし、スーツケースを入れる場所もあり、観光バスのように視点の高いきれいなバスです。
通常、空港に着いた観光客はこのバスを利用します。
バスチケットは現在8ユーロです。
アリラグーナ(Alilaguna)社の水上バスで直接最寄りの桟橋へ
上記のバスは両方ともピアッツァーレ・ローマまでしか入れないのに対し、空港から船でヴェネツィアへ向かえばホテルや家の最寄りの桟橋に到着できます。
バスを利用すると、ピアッツァーレ・ローマの近くに家がある人、ホテルを取った人でない限り、ヴェネツィアに着いてからまたヴァポレットに乗り換える必要がありますが、アリラグーナならその必要がない点がとても便利です。
アリラグーナのチケット価格
空港からヴェネツィア本島の各桟橋へは15ユーロですが、アリラグーナ社のWebサイトから購入すると14ユーロになります。
さらに往復券をオンライン購入すると、往復25ユーロとなります。
Venezia unica(ヴェネツィア・ウニカ)カードの割引
ヴェネツィア・ウニカ・カードを見せると、当日の窓口購入で割引を受けることができるのかどうか――管理人の周囲では”できない派”がいるので半信半疑でしたが、亞紀姐@anfleursさんがアリラグーナ社のWebサイトに割引について明記されているのを教えて下さいました。
こちらのQ&Aページの3番に記載があります。
とのことです。
ヴェネツィア・ウニカ・カードは数年前までは「カルタ・ヴェネチア」という名称でした。
サイトの文言が更新されていないものの、ヴェネツィア・ウニカ・カードを指すようです。
いくら割引になるとは明記されていませんが、亞紀姐@anfleursさんは2019年4月に片道8ユーロで購入されています。
アリラグーナの停留所と時刻表、所要時間の目安
アリラグーナには、青、オレンジ、赤、緑の4本のラインがありますが、空港から出ているのは青、オレンジ、赤の3本です。
それぞれ回り方や停留所が異なりますので、ご自分の行きたいホテルやB&Bに合わせて乗るラインを選んで下さいね。
時刻表は夏(4月中旬~11月初頭)と冬(11月上旬~4月上旬)で変わりますが、平日と土日祝日では変わりません。
ブルーライン(Linea Blu)
イタリア語では「リネア・ブル」といいます。
マルコ・ポーロ空港→(ガラス細工で有名な)ムラノ島→ヴェネツィア本島の北側に位置するいくつかの停留所→リド島→サン・マルコ広場などヴェネツィア本島の南側の停留所→ジュデッカ島
という順序で回ります。
下の地図で見ていただくと分かるように、ジュデッカ島の西の方に泊まりますので、レデントーレ教会付近の方には後述するレッドラインが便利です。
(アリラグーナ公式サイトより)
夏時間の時刻表では、空港発の便が朝6:15発から深夜00:30発まで出ています。
大体30分おきに出発します。
時刻表は公式サイトからPDFファイルでダウンロードできます。
ブルーラインの時刻表ページはこちらです。
所用時間の目安は、
- ムラノ島まで30分
- フォンダメンテ・ノーヴェまで40分
- リド島まで1時間
- サン・マルコ広場まで1時間半
- ジュデッカ島まで1時間45分
といったところです。
オレンジ・ライン(Linea Arancio)2020年冬休止中
イタリア語では「リネア・アランチョ」といいます。
空港から、カナル・グランデ(大運河)の各桟橋へ向かうラインです。
リアルト橋近辺に住んでいる人、宿を取った人に便利な線です。
(アリラグーナ公式サイトより)
夏時間の時刻表では、空港発の便が朝7:45発から深夜00:15発まで出ています。
朝晩は30分間隔、昼は15分間隔で走っています。
時刻表は公式サイトからPDFファイルでダウンロードできます。
2020年3月現在、このラインは廃止されています。夏の観光シーズンに復活する可能性があります。
所用時間の目安は、リアルト橋まで1時間です。
レッド・ライン(Linea Rossa)
イタリア語では「リネア・ロッサ」といいます。
2018年4月から走り始めた「季節線」です。
停留所の多くはブルーラインと重なりますので、将来的に取り消される可能性もあります。
空港から、ムラノ島→リド島→サンマルコ→ジュデッカ島と回ります。
ジュデッカ島の中でも2か所に泊まるので便利ですね。
(アリラグーナ公式サイトより)
夏時間の時刻表では、空港発の便が朝10:40発から夜19:40発のみとなっていますが、ジュデッカ島へ行く便は18:40が最後なのでお気をつけください。
30分間隔で走っています。
時刻表は公式サイトからPDFファイルでダウンロードできます。
2020年11月現在このレッド・ラインも停止中です。管理人の予想ですが、EU圏外の観光客が戻ってこられる状況になったら復活すると思います。
いくつかの便はジュデッカ島までは行かず、サンマルコ泊まりですので時刻表をしっかりご確認ください。
所用時間の目安は、
- ムラノ島まで30分
- リド島まで1時間
- サン・マルコ広場まで1時間15分
- ジュデッカ島まで1時間半
といったところです。
アリラグーナ乗船券の購入方法
チケットの購入方法には、当日空港で買う方法と、事前にWebで購入しておく方法があります。
当日マルコ・ポーロ空港の自動券売機で買う
空港で預け入れ手荷物を取った後で、アリラグーナの水色のロゴがついた自動券売機にて、乗船券を購入することが出来ます。
15ユーロぴったり持っていれば良いのかもしれませんが――管理人の経験上、イタリアの自動販売機はおつりが出なかったり、商品が落ちてこなかったりすることが日本と比べると遥かに頻繁に起こるので、有人の窓口で買うことをお勧めします。
当日マルコ・ポーロ空港の窓口で買う
Venezia Unicaカードをお持ちの方は、後述するオンライン購入ではなく、窓口で購入しましょう。
到着出口を出ると、AVTV社、ATVO社、アリラグーナ社など様々な交通機関のチケットが買える窓口があります。
「Alilaguna One wey ticket 15€」という分かりやすい表示が出ているので、迷うことはないでしょう。
購入後、船着場までの道順を早口で説明してくれます。
事前にオンライン購入する
アリラグーナ社のホームページからオンラインで事前購入すると、片道14ユーロ、往復25ユーロに割引されます。
アリラグーナ社のWEBサイトは英語にも対応しています
こちらがアリラグーナ社のトップページです。
右上(赤丸で囲んだところ)から言語を選択できます。
イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語に対応しています。
購入ページへは「BUY HERE」をクリック
「BUY HERE」をクリックすると、購入ページに遷移します。
片道の乗船券を購入する場合は「One way tickets」を、往復券を購入する場合は「Roundtrip tickets」をクリックします。
「FROM AIRPORT」と書いてあるチケットを選びましょう
この画面は往復券を選択した場合ですが、片道切符でも金額が異なるだけです。
色々なチケットがありますが、「FROM AIRPORT」と書いてあるチケットは2種類しかないので迷うことはないと思います。
本島ではなくムラノ島へアクセスする場合は乗船代が安くなります
ムラノ島で降りる場合は安くなるので「FROM AIEPORT TO MURANO」を選んで購入しましょう。
支払いはVISA、JCBほか各種クレジットカードとPay Palが使えます。
当日、乗船前に引き換えるのを忘れずに!
購入後はバウチャーをプリントアウトして、乗船前にアリラグーナ社の窓口で乗船券と引き換えて下さい。
もちろんマルコ・ポーロ空港の切符売り場で引き換え可能です。
マルコ・ポーロ空港からアリラグーナ船着場までの行き方
地上を歩く方法と、ペデストリアンデッキ(空中歩道)上を歩く方法があります。
管理人は地上から行きましたが、あまり分かりやすくなかったので、ペデストリアンデッキを歩く方がオススメかもしれません。
地上を歩いてアリラグーナ乗り場へ行く方法
迷わなければ7~8分なのですが・・・
「アリラグーナはこちら」という表示があるだろうと思っていたら、ほとんどないのです!
こんなことなら切符売り場のねえちゃんの話をもっとちゃんと聞いておくんだった・・・と後悔しました。
空港の建物を出たら左の方角へ
乗船券も手に入れたし、いよいよ空港の建物から外へ出ます。
アリラグーナの乗り場は空港の建物を出たら左の方へ歩きます。
ペデストリアンデッキの下を歩く
写真のようにペデストリアンデッキが伸びていますので、この下の道を歩いて行きましょう。
「Water transport」という道しるべを頼りに歩こう
この写真上段の水色の部分「Water transport」がアリラグーナ乗り場を示しています。
切符売り場までは「アリラグーナ」という固有名詞を探せばよかったのですが、ここにきて一般名で来ました・・・分かりにくい!
途中、道に沿って曲がるところでは、ちゃんとこの指示が現れます。
水上タクシー乗り場の奥に、アリラグーナ乗り場があります
桟橋の建物に到着しました!
植物が植えてあって観光客向けにきれいに作ってあります。
昼間に見たらきれいでしょうね。
ただし入ってすぐは水上タクシー乗り場です。
「Taxi?」
と訊かれたら、
「No, grazie」
と答えてそのまま奥へ進みましょう。
ペデストリアンデッキを歩く方法
管理人は不安を抱えながら地上の道を歩いたわけですが、ペデストリアンデッキ上を歩いた方が、歩く歩道もあるし、標識もあって迷わないし、ずっと便利だと亞紀姐@anfleursさんに教えていただきました(写真も提供していただきました。感謝!)。
次回は上の道を行こうと思います!
- まず、エレベーターかエスカレーターで空港の2階にあがります。
- 「Water transport」の指示に従い、デッキの上を進みます。
アリラグーナ乗り場到着後
地上を歩いても、デッキ場を歩いても、ここからは桟橋の建物に到着してから船に乗るまでの説明です。
正しいラインの乗り場に並びましょう
ようやく見えてきました、アリラグーナ乗り場。
このロープに沿って並べばOKです。
左下に写っている看板には「乗車券をお手元にご用意ください」と書いてあります。
ただしこれはオレンジライン。
赤や青に乗る人はもう少し先へ行きましょう。
以下のように色の単語の頭文字がマークになっています。
- ブルーライン(Linea Blu)=Bのマーク
- オレンジ・ライン(Linea Arancio)=Aのマーク
- レッド・ライン(Linea Rossa)=Rのマーク
青と赤の乗り場はこちら。
奥に停泊している水上バスが見えますね。
乗船前に刻印を忘れずに
イタリアでは電車やヴァポレットに乗るときも同様ですが、自動検札機に乗車券を挿入して打刻する必要があります。
アリラグーナの乗り場では旅行客がほとんどのためか、係員が自動検札機に挿入してくれましたが、もし係員がいない場合は、ご自分で打刻するのを忘れないようにお気をつけください!
なお、出発時間に検札がはじまるという感じで、時間ぴったりに出発する感じではありませんでした。
アリラグーナを利用した感想
今回初めてアリラグーナを使ってみたのですが、正直とっても便利でした!
というのは、夜遅くなるとヴァポレットは「N」マークの夜専用ラインのみになってしまうのです。
夜中も走ってくれるだけありがたいのですが、夜専用線は主要な停留場にしか泊まらない上、主要停留所を一本のラインでつないでいるため、ヴェネツィアの島をぐるーりと回って運行します。
そのため所要時間も長くかかります。
その点アリラグーナは空港から直通で最寄りの停留所まで運んでくれるので、長いフライトで疲れているときにはとても助かりました。
また観光でヴェネツィアを訪れる方にとっては、空港からバスに乗るより船に乗った方が、すぐにヴェネツィア気分を味わえるという利点もあると思います。
そうは言っても道に迷ってホテルに戻れなくならないか心配だよ……迷子になったら英語は通じるの?
ヴェネツィアの街を歩き回ってみたいけど不安な方に向けて、結構迷わずに歩けるようになる方法を紹介しています。
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