ホームシックになる人・ならない人〜2つのタイプの特徴とならない対策

長期留学
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ホームシックになりやすいタイプ/ならないタイプそれぞれの特徴と、ホームシックを防ぐために必要な5つのポイント、ホームシックを理由に一時帰国する前に知っておくべきことについてまとめました。

上京や海外留学が原因となって襲いかかるホームシック。
とてもつらく悲しいものでしょう・・・。

でも必ず誰もがホームシックになるわけではありません

あなたはホームシックなりやすいタイプ?
傾向が分かれば、対策を立てて留学生活を送ることができます。
このページではホームシックを防ぐための方法をお伝えします。

それでも我慢できなくなったら一時帰国したほうが良いのですが、一時帰国を選択する前に知っておいてほしいことについても書いています。

管理人は2016年からイタリアに暮らしています。
その中で、ホームシックに襲われながらも踏ん張っている人、結局帰国した人など色々な方と知り合いました。
そうした経験をもとに、これから留学をされる方へ向けてホームシックにならない人になる方法について書いてみたいと思います。

(今回の記事写真は内容にあわせて日本の風景です。日光の紅葉と湖!)

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ホームシックになりやすい人の特徴

やっぱり”おふくろの味”は大切!

ホームシックになりやすい人の1つ目の傾向は、日本に住んでいた頃の食生活が関係します。
友人が長年の夢だった留学をあきらめた、たった一つの理由とは?にも書きましたが、食べ物は想像以上に重要です。
日本食が恋しくなる気持ちはダイレクトにホームシックに結び付くようです。

和食をなつかしがる人に、日本にいたころの食生活について訊くと、たいていほぼ毎日和食を食べていた方です。
物心ついてから長い間慣れ親しんできた味の好みは、そう簡単には変わりません。

対策

  • 値段は高いけれどイタリアで日本の食材を購入する
  • 日本にいる友人から海外旅行中の案内を頼まれた際に、日本から食材を持ってきてもらうようお願いする
  • 夏休みに一時帰国した際は、トランクいっぱいに日本の食材を持ってくる
  • 家族が承諾してくれるなら、国際便で送ってもらう

故郷と留学先の自然環境が大きく異なると・・・

日本で暮らしていた頃、自然の豊かな土地で過ごしていた人は、ヴェネツィアのように緑のほとんどない土地で暮らすことはストレスになるようです。
ヴェネツィアでは土のある場所が限られているので、雑草さえ石畳の隙間から生えてくる程度です。

逆に都心の真ん中で生まれ育った人が田舎に留学するのも、街の活気が恋しくなるでしょう。

対策

多少、通学や通勤にかかる時間が長くなりますが、故郷に似た雰囲気の街に引っ越すことが解決策になると思います。

例えばヴェネツィアなら、本土側のメストレに引っ越せば、敷地内に庭のあるアパートがたくさんありますし、街路樹も植えてあり、緑を見ることが出来ます。
また家賃も3分の2ほどですみます。

静かな田園の広がるミラノ郊外の学校に留学するのに、大都会ミラノに暮らす学生もいます。
この方の場合は週1~2回の登校なので充分可能です。
ミラノに住めば家賃は高くなるでしょうが、日本の食材を含め様々な商品が手に入りやすく、日本領事館もあるミラノで生活するのは便利しょう。


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ホームシックにならないための5つの重要ポイント

ホームシックになってから、解消法や直し方を探して克服することもできます。
でもできるなら、故郷や家族を思って涙が止まらないなんて経験はしたくありません。
ホームシックになりやすい人でも、あらかじめ環境を整え、対策を立てておくことで、ホームシックを軽減することができます。

  1. 日本食がないと生きられない人は、日本食材が手に入りやすい土地を留学先に選ぼう
  2. 留学先の自然環境と故郷の環境が似ていると、ホームシックになりにくい。
  3. 好きなものに囲まれた留学生活、もしくは強い目的意識に導かれた留学生活を実現しよう。
  4. 留学先で友人を作ろう
  5. 体調管理をしっかりと

以下、具体例を挙げて細かく見て行きましょう。

どうすればホームシックにならないのか?

ビデオチャット(テレビ電話)を上手に活用しよう

管理人の声楽の先生が留学した数十年前は、国際電話は学生にはとてもぜいたくなもので、めったに家族の声も聞けなかったそうです。

でも現代は、Skypeなどのアプリを使って、海外にいる家族や友人と手軽にビデオチャットができる時代です。

おすすめの方法は「Skypeで話す曜日と時間帯を固定しておく」ことです。

例えば、毎週水曜日と土曜日の日本時間夜9時から話そう、などです。

こうした約束をしておくと、たとえ月曜につらいことがあっても、水曜まで我慢しようと思えます。
その間につらい出来事について、何が原因だったのか、自分の認識を変えるべきなのか、自分の頭で考え、学ぶことができます

話したいときに電話をしたくても、留学先の国によっては日本との間に大きな時差があります。
イタリアなどヨーロッパの国々と日本は、夏は7時間、冬は8時間の時差です。

本当に話を聞いて欲しいときに「今、何時だと思っているの」と怒られたら余計に悲しくなってしまいますよね。
もちろん冷静に考えたら電話しないような時間帯であっても、つい声を聴きたくなってしまうかも知れません。

こうした事態を防ぐためにも、ビデオチャットをする日時を約束しておくことをおすすめします。

現地の友人や先生と良好な人間関係を築こう

そもそも、留学先でつらいことがなければよいのです。
本当に悲しいことはたいてい人間関係に起因します。

人間関係がうまくいっていれば、勉強がうまくいかない、思ったように音楽レッスンで上達できない、などの悩みも、現地の友人や先生に相談することができます。

ですので、留学先でよい人間関係を築くことが、ホームシックを防ぐことに役立ちます。
それだけでなく、留学生活をより実りあるものにしてくれるでしょう。

健康に気を付けよう

管理人の友人は胃腸炎にかかったときに一度、帰国を決意しました。

彼女はとても強い人ですが、体が弱った時には心の強さを発揮することは難しくなります

留学生活がはじめての一人暮らしになる場合は、より体調管理に気を付けなければなりません。
生活リズムを乱さないようにする、ビタミンやミネラルのサプリで食品の栄養価を補給する、外出時は30分に1回水を飲む、などできることを心がけましょう。

ちなみに友人の胃腸炎は、生の牛肉を食べたことが原因でした。
もちろん日本にいたころは生の牛肉を食べる習慣はなかったそうですが、ルームメイトのイタリア人が食べていたので挑戦したそうです。

日本で食べ慣れないものには手を出さない」という教訓は観光客なら自然なものでしょう。
ですが数年間住んでいると、しかもヨーロッパのように日本と変わらない生活水準の国ですと、この意識は次第に頭の中から消えていきます。
でも気を付けなければなりません!

目的意識を強く持とう

ホームシックとはいわば過去を振り返り、なつかしがって哀愁に浸るゆえに陥るメランコリーです。

あたたかい家庭や楽しかった過去の友情を思い出すことは素晴らしいですが、その輝きが現在や未来を凌駕してしまうとき、ホームシックが起こります

これを防ぐには、視線を現在や未来に向けることが大切です。

まずは、留学生活という「今」を味わいつくし、思いっきり楽しむことが重要ですが、そんなことを言っても留学当初は不安なことが多く、うまく行かないたくさんの障壁にはばまれてしまうこともあります。

そんなときは未来に目を向けましょう。

あなたはなぜ留学を選択したのか、その背景には海外でこんなことを学びたいとか、外国語に堪能な理想の自分になりたいとか、夢や目標があったはずです。
そのわくわくと心躍る気持ちを思い出して、勇気を出して留学を選択した自分を褒めてあげましょう
そして過去をなつかしむより、未来の目標に向けてポジティブに進みましょう!

スマホやFacebookで過去の写真を眺めるのはやめるニャ!
なつかしい気持ちは分かるけど余計にホームシックを誘発してしまうニャ

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一時帰国は諸刃の剣

本当に苦しいときは、日本に帰りましょう!
まさか令和の時代に、海外居住が原因で夏目漱石のように神経衰弱になぞなるものかと思いきや、そうとも言えません・・・。
心の病気は、体の病気以上に再発が怖いものです。
無理をせずに帰国しましょう。

一時帰国のはずが、本帰国になる場合

管理人の周りには、一時帰国をしたら戻ってこなくなった人たちがいました・・・
特に、留学や海外暮らしに反対していた親御さんのいる実家へ帰る場合が危険です。

表の意識では、海外生活に否定的な親の態度に反発していても、愛する家族に反対されるとやはり心情的に日本に残ることを選択したくなるものです。

当てはまる人は、一時帰国した自分が「留学先に戻らないという決断をするかも知れない」という覚悟を決めて、日本の土を踏みましょう。

一時帰国がホームシックの引き金になる場合

これは恥ずかしながら管理人自身の体験です。

ホームシックになるのは海外生活をはじめた3ヶ月~半年頃、などと言われますが、管理人の場合は、3年目の夏休みに3ヶ月ほど日本に帰り、その後ヴェネツィアに戻ってきたら日本が恋しくてたまらなくなりました!

里帰りをしたのは、このときが初めてではありません。
1年目の夏休みにも日本へ帰ったのですが、そのときは「ヴェネツィアが恋しい、早くヴェネツィアの生活に戻りたい!」とワクワクしながらイタリアに帰ってきました。

しかしヴェネツィアに3年も住むと、美しい世界遺産の街の景色への感動も薄れてくるものです。
さらに当初は燃えたぎっていた留学への決意や、ようやく憧れを叶えた喜びなどもすっかり色あせています

イタリアでの音楽留学生活が日常となり、むしろ日本で家族と過ごした夏休みが非日常となってしまったことで、ホームシックのような状態になったのだと思います。

また、日本に住んでいた頃毎日苦しめられた満員の通勤電車などの記憶も遠のき、夏休み仕事もせずに実家で過ごしたことも原因でした。

ここまでホームシックを防ぐための対策についてまとめてみました。
一方、ホームシックにならない人には性格的な特徴があります
ホームシックにならないタイプの「ある性質」をまねることで、ホームシックを軽減することができます


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ホームシックにならないタイプの特徴

 この記事の冒頭では「ホームシックになりやすい人の特徴」として、今までの生活環境や留学先の自然環境を挙げました。
しかしこの条件に当てはまる人が必ずホームシックになるわけではありません。

また、日本にいたころの家族関係、友人関係がとても幸せなもので、よい思い出ばかりでもホームシックにならない人もたくさんいます。

一方、逃げるように留学した人でもホームシックになっています。
帰りたいけれど、折り合いの悪かったお父さんと暮らしたくはない、などとかえってジレンマに陥るようです。

つまり、本人の性格や個性が重要なファクターになります

自由を愛する人はホームシックになりにくい

より正確にいえば、自立している人、自立している精神状態を好む人と言えるでしょう。
一人でいることを好む独立心の強いタイプです。
独立心が強いからといって、いつも一人で過ごしているわけではなく、友人に囲まれている人の中にも本来は一人の時間を大切にしたい人がいるでしょう。

逆に、いつも誰かとつながっていたいタイプは、留学先で孤独を感じやすいです。
これはホームシックになりやすい人が依存タイプだということではありません。
帰属意識の強い人や、帰属意識を持つことで心の安定をはかる人ということです。

自分の世界を確立している人はホームシックになりにくい

心の中に自分の居場所を作れる人は、現実に身体がどこの土地にいても、そこが自分の家になります

反対に、一人になることができず、思索の世界を邪魔されるなら、たとえ家族と共に実家のリビングルームで過ごしていても、そこを自分の居場所とは感じられないでしょう。

空想ひとつで自分の世界に帰れる人は、何も持っていく必要はありませんが、そうでなければ、居心地のよい世界への扉となる小説、音楽、映画のDVDなどを留学先に持っていきましょう。
好きなものに囲まれていれば、そこがあなたのホームとなるでしょう

目的意識についての考察

「〇〇を学びたい!」という強い意志を持って海外に来た人の方が、ホームシックになりにくい傾向は認められますが、必ずしも大きな条件ではないと思います。

長年の夢を叶えてイタリアに来た人でもホームシックになっていますし、一方結婚や出産といった家族の事情でイタリアに住むことになった人でも、ホームシックにならない人もいます。

やはり本人のもっている「気質」が影響していると考えています

ホームシックにならないタイプに変わるには

それって性格を変えるってこと!? と思われた方もいるかも知れません。

ここでおすすめしたいのは、性格を変えるのではなく、物事の捉え方を変えたり、行動を変えたりすることです。

でもその結果として表面に見えている性格も変わるかも知れません。

違いを楽しむ

おそらく日本は世界一、物事がスムーズに進む国でしょう。
社会全体が高度にシステム化され、サービスが行き届いています。

逆にイタリアでは行政手続きを1つ進めるにも、担当者によって言うことが変わるし、ミスもするし処理は遅いし、イライラすることがたくさんあります。
でも勿論、よい面だってたくさんあります。

それに日本の行き届いたサービス、受ける側なら幸せですが、仕事としてサービスを提供する側に回ると大変ですよね・・・。

せっかく違う国にきたのだから、日本との違いを楽しみましょう!
おすすめの方法としては、新しい発見をしたらツイッターなどSNSでつぶやくと、反応が返ってきて嬉しくなりますよ。

こうして違いを楽しみ受け入れて行くと、日本にいたときには当たり前だと思っていたことを、違う視点でみられるようになります
物の見方が増えて行くと、今まで悩みだと思っていたことも違う捉え方ができるようになります。

変化を楽しむ

上に書いたように、日本にいたころとは違う視点を手に入れたことを喜び、自分が変化していくことを楽しみましょう。

なぜ留学を決意したのか? それは新しい経験をしたり、日本では学べないことを学ぶためだったはずです。

ですから身の回りの環境の変化は、ストレスの原因というよりむしろ自分が求めて手に入れた結果です。
もしその新しい環境がストレスなら、自分を変えましょう
生き物はみんな、環境の変化にあわせて自らを変えていきます。
動植物の場合はそれを進化と呼び、人間の場合は成長と呼ぶのではないでしょうか。日々変化し、成長していく自分を誇りに思えるはずです。

そして自分の行動範囲が広がっていくことを楽しみましょう

人に相談する前に自分で考える

留学生活で困ったことがあったときには、信頼できる相手に相談すべきです。
でも日本にいるころからいつも誰かに相談していた人は、内面の強さや安定を築きにくく、ホームシックに陥りやすいタイプになってしまいます。

ここでは、”あまりに相談しすぎてしまう”場合の問題点について見ていきましょう。

成長するチャンスを逃してしまう

何か問題に直面したとき、自分の頭で考える前に人に相談してしまうと、内省する機会や成長するチャンスを逃してしまいます。
現代はほとんどの人がスマホを持っているので、わざわざ友達を呼び出さなくてもすぐに電話やメールで相談できてしまいます。
実際に会って話すのが当たり前だった時代なら、相談できるまでに時間があり、その間に一人で考えることができました。
でも今は、つらい苦しいという感情が出たその瞬間に、自分が何を苦しがっているのかみつめる暇もなく、スマホに手を伸ばすことが可能です。

でもちょっと待って。その前に自分の頭を使って考える習慣をつけましょう。
もし一人で考えていると気持ちが暗くなるなってしまうなら、文章に書きだしてみるのがおすすめです。
書きながら読み直すことができるので、自分の考え方を客観視することができ、感情におぼれるのを防いでくれます

現地の日本人コミュニティ内で相談することの難しさ

誰もがあなたに的確なアドバイスをくれるわけではありません。
あなたとの関係を壊したくないから厳しいことは言わないかも知れません。

特に海外の日本人コミュニティは、ミラノ、パリ、ロンドンのような大都市でない限り小さな社会ですから、悪い噂はすぐに広まります。
現地にいる日本人に相談する場合は、相手が日本人コミュニティの中で「優しい良い人」とみなされたいと思っている可能性も考慮に入れる必要があります。

イタリア人に相談した場合

イタリア人は親切(gentile)、感じが良い(sinpatico)」という評価を日本人以上に大切にする一方で、日本人のように「誠実さ」に重きを置かないため、厳しい本音を言ってくれないこともしばしばです。
もちろん親しくなれば厳しくあたたかいアドバイスもくれるでしょう。
でも日本人と比べ、初対面のうちから表面的にはフレンドリーなので、こちらは本音で話せる間柄だと思っていても、向こうはまだ「いい人のふり」をしたい関係性かも知れません。

また文化的に男性は女性に対して優しく紳士的に振舞う傾向が強いです。
女性にきつい言葉をかけるのは、礼儀正しくないと思っているフシがあります。
この傾向はある程度年齢を重ねた男性により見られる傾向です。
若い男子学生は、まだまだ自然体ですね。
ですので、若い日本人女性が年上の男性に相談するときは、甘~い言葉でなぐさめられるだけに終わる可能性もあるので、その言葉が本心なのかどうか、しっかりと見極めましょう。

ちなみに・・・アジア人は若く見えるので、日本にいたら若者扱いされないアラフォー女性でも、こちらでは”娘さん”に見られることもあります。「自分は若くないから大丈夫!」なんて思わないように・・・

日本の家族や友人に相談しても・・・

海外生活に日本の常識を当てはめるのはトラブルの元です。

でも日本にいる家族や友人に相談すると、習慣の違いにびっくりされて「あなたは何も悪くないよ、相手がおかしいよ」と言ってくれるかも知れません。

しかし日本式の考え方や行動を変えないと、また同じ問題に直面することになってしまいます

まとめ

結論を一言でまとめるなら、「留学生活を楽しもう!」ということです。
トラブルも含めて貴重な体験です。
悩んだ日々も、あとから振り返れば充実した留学生活になるでしょう。

長い記事を最後までお読みいただきありがとうございました!

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